コーヒーメーカーの蒸気対策は必要?食器棚が傷まないか検討しました。
こんにちは、むいむいです。
キッチンには蒸気を出す機械が色々ありますが、コーヒーメーカーはその一つです。
この蒸気を出す機械って、置き場所に困りませんか?
例えばコーヒーメーカーから出る蒸気は食器棚や吊り戸棚などに当てても問題ないのでしょうか?
今回はそれについて考えてみたいと思います。
この記事はこんな人におすすめです。
- コーヒーメーカーの置き場所に悩んでいる
- 食器棚に蒸気があたっても良いかが気になる
- 蒸気対策が必要かどうか考えている
- コーヒーメーカーから出る蒸気が気になる
- パナソニックのNC-A57は蒸気が相当出る
- コーヒーメーカーの蒸気は食器棚や吊り戸棚に当たっても大丈夫?
- コーヒーメーカーを3か月、棚の下で使ってみてどうか?
- 蒸気によって棚や家具の素材が劣化することはある?
- 素材が痛むかどうかはどう判断したらいい?熱で傷むことは?
- 蒸気によって壁紙が劣化することはある?
- 結論
コーヒーメーカーから出る蒸気が気になる
以前に、炊飯器から出る蒸気について記事を書きました。
内容は似たり寄ったりなので、この記事を見た方は今回の記事を読む必要はないかも。笑
この記事を書いた直後に買ったのが、パナソニックのNC-A57というコーヒーメーカーです。
このコーヒーメーカーを使ってみて驚いたのは作動時の蒸気です。
炊飯器より全然蒸気出るじゃん・・・!
炊飯器が蒸気を出しているのは30分ぐらいですが、コーヒーメーカーは5分前後です。
その5分間に出る蒸気が、目で見えるほど結構出ています。
むいむい家では、カップボードの上にコーヒーメーカーを置いて、その上には吊り戸棚があります。
コーヒーを2.5杯分作ったあとに吊り戸棚の下を見るとこんな感じ。
ぱっと見ではわかりませんね。
指でさわると濡れているのがわかります。
ぬぐったあとが見えますか?なんとなく・・・
このコーヒーメーカーは最大5杯分まで入れれますが、その半分の2.5杯分でこれだけ濡れます。
手持ちの3合炊き炊飯器と比較して、トータルでどちらが多く蒸気を発生させているかはわかりませんが、短時間で発生する量ではこのコーヒーメーカーのほうが上でした。
この水蒸気が、吊り戸棚に当たっても問題ないのか?という点をこの記事では考えていきます。
パナソニックのNC-A57は蒸気が相当出る
まず使用しているコーヒーメーカーについて少し紹介します。
パナソニックのNC-A57という機種です。
古い機種の2008年発売のNC-A55P、2014年発売のNC-A56も中身はだいたい同じだと思います。
ロングセラー商品で、購入した三か月前も価格.comの売れ筋ランキングで1位でしたし、執筆時の今(2020年4月末)も1位でした。
豆を挽くところから抽出、ミルの掃除まで全自動なタイプです。
コーヒーメーカーにより蒸気が出るかどうか、蒸気の量がどれ位になるかは異なると思いますが、この機種は比較的蒸気の出る量が多いようです。
ミルを洗浄するために蒸気やお湯で洗い流しているからかもしれません。
蒸気が多いかどうかを客観的に判断するのは難しいとは思いますが、ネットで調べると蒸気が多いと書かれている方もいました。
参考までに下記に乗せておきます。
超辛口製品レビュー PanasonicのNC-A57のマイナス項目を全部紹介 | 俺にコーヒーを語らせろ!!
コーヒーメーカーの蒸気は食器棚や吊り戸棚に当たっても大丈夫?
では吊り戸棚に蒸気が当たっても問題ないのでしょうか?
また、コーヒーメーカーと吊り戸棚の距離を離せば問題ないのでしょうか?
以前ネットで調べたところによると「どの程度離せば良い」という納得できる答えは得られませんでした。
というのも、機械によって発生する蒸気量も違いますし、食器棚や吊り戸棚に使用されている素材も違いますので、どれなら問題なしとは一概に言えません。
むいむい家のコーヒーメーカーの上にある吊り戸棚はTOTO製のもので、ミッテというシリーズの商品です。
これの取り扱い説明書を見てみましょう。
説明書には、電気ポットのようなイメージと共に「蒸気を当てたままにしない」と書いてあります。
しかし、使用するたびにふき取るなんてマメな事は私にはとてもできません。笑
例えば違うメーカーの、タカラスタンダードの食器棚を見ると、「吊り戸棚の下の素材もホーローなので炊飯器の蒸気で傷むことはありません」と書いてあるものもあります。こういったものであれば安心して使えますね。
カップボード・食器棚(周辺収納) | システムキッチン オフェリア | タカラスタンダード
その他にも、モイスという水蒸気を吸収する珪藻土のような素材で対策することを推奨し、オプションとして用意している食器棚もありました。
このモイスはDIYで取り付ける事もできるので、そうされている方もいます。
コーヒーメーカーを3か月、棚の下で使ってみてどうか?
むいむい家としては、もう吊り戸棚を設置しているので今更メーカー変える事はできませんし、モイスをわざわざ付けるのも面倒です。
ということで、説明書には拭いてと書いてありますが、まったく拭かずにそのまま三ヶ月間使用してみました。
使用頻度は朝と夜にほぼ毎回入れるので、1日2回です。
短い期間なので何とも言えませんが、吊り戸棚の裏にはまったく変化が見られませんでした。
扉の下側にも水蒸気が当たりますが、こちらも変化が見られません。
また、棚板と扉の間にパッキンがあり、水蒸気が上がってきても戸棚の内部にはあまり入らないような仕組みになっています。
水蒸気が棚板や扉に当たっても問題がないのは、素材に表面加工が施されているからです。
水に強い表面加工がしてあれば水蒸気は素材の表面に留まるため、家具を傷める心配はありません。
今回試しに時間を計ってみたら、吊り戸棚の裏に水蒸気がついても10分も経たずにきれいに乾いてしまいました。(4月末、室温20度、湿度50%程度)
蒸気によって棚や家具の素材が劣化することはある?
表面加工がされていれば水蒸気が当たってもまったく問題ないのでしょうか?
表面加工の種類は多肢にわたります。TOTOのカタログを見ると、化粧板としか書いていないので種類が不明なのが残念です。
ただ調べてみると、表面加工がしてあれば水分によって棚などが痛むことはなさそうだと感じました。※紙ベースの表面加工だと水分に弱い恐れもあります。
ましてや10分程度で乾くのであれば、私の考えになりますが、素材への痛み等は無いと考えてよさそうです。
ただ、表面加工がしてない部分が見える場合は注意が必要です。
それはどんなところかというと、例えば扉や棚板の側面や、角や継ぎ目といった部分です。
下記は炊飯器の蒸気が食器棚にあたって膨らんでしまった例です。
引用:【痛恨の失態】蒸気を甘く見てはいけない! - 家具・収納
これは、普段見えている表面部分は表面加工されていたものの、下の茶色い部分が未加工だったため、水蒸気がそこから入り込んでしまい、木材が蒸気を含んで膨らんでしまったようです。
食器棚や棚は、木材を粉砕して接着剤などで成型した繊維板(MDFなど)を使用することがほとんどですが、これは水分に非常に弱い素材です。※水に強い繊維板もありますが、一般に家具に使われるのは水に弱いものです。
そのため、表面は傷や水分から守る表面加工がなされていますが、加工されていない部分があると内部の繊維板に水分が入り込み、傷んで膨らんだり歪んだりしてしまいます。
参考:MDF(中密度繊維板)は水に弱い : RC 外断熱 住み心地レポート
素材が痛むかどうかはどう判断したらいい?熱で傷むことは?
蒸気が当たる場所が痛まないかどうかを調べたければ、そこがきちんと表面加工などで保護されているか?というのが大事なポイントになると思います。
むいむい家の吊り戸棚は、戸棚の間や、扉の下部なども保護されていますので、まぁ大丈夫かなと判断しました。
それと、コーヒーメーカーと吊り戸棚の距離はどれぐらい離せば良いのでしょうか?
ここまでは水分という視点から考えてきましたが、あまり近いと熱による影響も考えられます。
家電から出る蒸気程度であれば、木質繊維板に与える影響はあまりないと思います。
ただ繊維版自体より、表面加工は種類により熱に弱い可能性があります。
メラミン化粧など熱に強い加工であれば問題ありませんが、通常そこまでの強い表面加工は棚の下などにはなされていないケースが多いと思います。
これに関しては種類により耐熱温度が違うので何とも言えません。
ある程度離していれば、熱による影響は大きくないと思いますが・・・
参考までにむいむい家ではコーヒーメーカーの上部から棚までの距離が20㎝になっています。
これが10㎝とかだと、ちょっと近いな。と感じます。が、本人の感性によります。笑
蒸気によって壁紙が劣化することはある?
一体型の食器棚をご使用なら問題ありませんが、むいむい家のように吊り戸棚を設置していると裏側が壁紙になっていることもあります。
この壁紙にも影響はあるのでしょうか?
まずコーヒーメーカーの直上にある棚と違い、直接蒸気が当たるわけではないので熱の影響はあまりないと考えられます。
問題は水蒸気ですが、ほとんどの家の壁紙はビニールクロス、つまり樹脂製なのでほとんど水分を通しませんし、壁紙自体が水分を含んで傷むことはありません。
ただ、壁紙の接着剤は水に弱い事があるので、壁紙同士の隙間があればそこから水分が入ってそこから壁紙がめくれてしまう可能性はあります。
しかし、蒸気の出る家電で壁紙がめくれてしまうという話は聞いた事(というよりネット調べ)もないですし
と思っていたのですが、蒸気によって剥がれる事もあるとブロガーのぴめりーさんに教えて頂きました。
蒸気の当たり方、周辺の環境、クロスの接着方法などによって変わってくるので何とも言えませんが・・・壁紙がめくれる可能性もあると考えたほうが良さそうです。
めくれてしまったとしても補修する接着剤などで比較的簡単に直せますが、剥がれてしまったら面倒なのは確かなので、環境(壁紙との離隔、蒸気のこもりやすさ等)を考慮した上で自己判断・自己責任で使用するか、壁紙が近いようなら別の位置を検討するかになります。
なお、水蒸気に弱いのは継ぎ目の部分だけですので、水蒸気の当たりそうな場所に継ぎ目が無ければ剥がれてくる可能性はかなり低いと思います。
ぴめりーさんご指摘ありがとうございました!
結論
結論としては、
- 蒸気を棚板などに当てない、当たったら拭くのがもちろんベスト
- 蒸気の当たる場所の素材に表面加工を確認する
- 熱による影響はケースバイケースなので、できれば棚板と距離を離す
- 環境により壁紙が剥がれる可能性もあるので注意が必要
という事になります。
棚板や壁紙などに蒸気を当てたまま使うのは自己責任になります。
もちろん、コーヒーメーカーなどの家電の上には何もないほうがいいんでしょうが、キッチンとは数々の物がひしめき合う場所ですから、なかなかそううまくはいきませんよね。
少し使ってみて様子を見てみるのもいいかもしれません。
なお、この記事に書かれている内容には私の主観が結構混じっている可能性がありますので、ご参考程度でお願いします。
また、なにか間違い等ありましたらお手数ですがご指摘いただけると幸いです。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。