むいむいのマイホームづくり

自分の家作りから得た知識・情報をお伝えします。

炊飯器はどこに置く?蒸気対策や家電収納は必要?1年間使ってみた結果と、検討した内容をまとめました。

こんにちは、むいむいです。

今日のテーマは炊飯器の置き場所です。

皆さんはどこに置いていますか?これって意外と悩みますよね。

 

むいむい家は建築前にさんざん悩んだ結果、カップボード(食器棚)のカウンターにそのまま置く事にしました。

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しかしカウンターに直接置くと、蒸気が吊り戸棚に当たってしまいます。

この問題に関して、私がどう考えて結局どうしたのか、そしてそこに置いて1年間使ってみた結果をお伝えしたいと思います。

 

この記事はこんな人におすすめです。

  • 炊飯器をどこに置こうか悩んでいる
  • 炊飯器の蒸気対策が気になる
  • 炊飯器をカップボードのカウンターに置いたらどうなるか知りたい
  • カップボードの家電収納や、蒸気排出ユニットが気になる

 

 

炊飯器から出る蒸気が気になる

炊飯器の置き場所に悩む理由はひとつ。蒸気が出るからです。

上に何もなければ気にならないかと思いますが、炊飯器を効率的に収納しようと思うと上に戸棚や何かしらができるケースが多いと思います。

そしてそこに蒸気が当たるのが気になるという方が多く、私もその一人でした。

これは割と定番の悩みなようで、マイホームブログを書かれている皆さんもよく悩んでいるのを見かけます。

 

ただ、そもそも蒸気が出ない炊飯器だったら悩む必要もありません。

蒸気が全くでない!という炊飯器は数えられる程しかないのですが、蒸気がほとんどでない、蒸気セーブ機能を備えた炊飯器は結構あります。

それなら、蒸気セーブ機能のある炊飯器を買えば、蒸気で悩むことなんてなくない?と最初は考えました。

 

 

蒸気セーブ機能のある炊飯器は少ない?

しかし、蒸気セーブ機能のある炊飯器はあまり種類が多くないと聞いた事がありますから、実際にどれぐらいあるのか調べてみましょう。

まずは普通の炊飯器がどれぐらいあるか価格.comで調べてみます。

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記事執筆時に登録されていたのは553製品で、ほとんどが5年以内の発売の商品です。

それに対して蒸気セーブ機能がある機種はこちら。

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67製品と、およそ1割ぐらいの機種となるようです。

もう少し絞って、蒸気セーブ機能付で3万円以内にで2019年に発売された機種だと11機種。

ちょっとした品番の違いを含んで11機種なので多いとは言えませんが、売れ筋ランキングに含まれている機種もあるので選択肢はありそうです。

 

蒸気セーブ機能なし3万円以内2019年発売だと、ちょうど100件。

やはり蒸気セーブ機能がある機種は1割程度と見てよさそうです。

1割だとしても十分に選択肢はあるなと感じたので、どうしても炊飯器の置き場に悩むようなら蒸気セーブ機能あり狙いで炊飯器を選んでも(買い替えても)いいかなと思います。

 

ただ当時の私は、できることなら蒸気セーブ機能が無くても設置できるようにしたいと思ったので、まずは蒸気が出てもいいようなキッチンレイアウトにできないか検討しました。

 

 

炊飯器をどこに置く?選択肢は大きく分けて4つ

では、どこに炊飯器を置いたらいいでしょうか。検討してみます。

 

カップボードのカウンター上

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おそらく新築で最も一般的で、複雑な事を考えずに場所を決めれる場所です。

電子レンジやトースターなどのキッチン家電を置く場所でもあるので、とりあえずここに置いておこう。という人もいるのでは。

他のキッチン家電と並びを変更すれば、後から位置を変えることもできますし、費用も比較的かからないので無難です。

ただし、カップボードの上部には吊り戸棚や棚を設置することが多く、そこに蒸気が当たってもいいのか?というのが気になる所です。

 

 

カップボードのスライド式・家電収納内

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キッチン収納 造作家具 : TACL×事例

 

カップボードに付いている家電収納は、炊飯器を設置するために用意されているようなユニットです。

カップボードのカウンター上に置くと、炊飯器を使うために上部のスペースを空けておかなければなりませんし、棚などに蒸気があたるという問題があります。

ただ、家電収納であれば引き出して炊飯すれば蒸気の問題はクリアできますし、収納しておくときは上部のスペースが必要ないので、スペースが有効活用できるという大きなメリットがあります。

このため、キッチンスペースが比較的小さくなりがちなマンション等に向いていますが、引き出しているときは通路幅が狭くなるというデメリットもあります。

また、カップボードのユニットが制限されるというデメリットも。

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しかしその通路幅が狭くなるといっても、ダイニングとの通路とは逆側に設置していればあまり問題にはなりません。

小さな子供がいる場合は、炊飯器や家電収納がいじられる、炊飯時の蒸気に触れてやけどをしてしまう、等のデメリットもありますが、例えそれがなくてもキッチンは危険地帯なので、大きなデメリットと言えるかは微妙です。

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私は賃貸に住んでいる時に、この家電収納に炊飯器を入れて実際に使っていましたが、通路幅が狭くなるのが気にかかりました。

また、カップボードのユニットを80㎝の4段引出し、90㎝の4段引出し、60㎝の1段引出し(下はゴミ置き場)という組み合わせにしたかったのですが、家電収納のユニットをつけると組み合わせが変わってしまいます。

幅広の4段引出しはキッチンにおいて重要な収納だったため、これは削れない。

という事で家電収納はつけるのを諦めました。

 

 

カップボードの家電収納+蒸気排出ユニット

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メリット・デメリットは家電収納と同じような内容になりますが、発生した蒸気を機械的に前方に排出するため、収納した状態でも炊飯できるのが最大のメリット。

蒸気を感知して自動ONになるタイプなど色々ありますが、共通しているのは一つ。

ユニットの価格が高い。笑

メーカーにもよりますが普通の家電収納と3~5万円位は違います。

音に敏感な私としては、ユニットの音も多少すると思うのでそこも気になるところです。実際には調べていませんが・・・

家電収納と同じ理由でむいむい家には採用できませんでした。

 

 

それ以外の場所

この他だと、キッチン用のワゴンの上や、ラックなどに炊飯器を置くことが考えられます。

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引用:キッチンワゴン: ふかわたいすけのブログ

 

この場合は上部に空間が設けられることが多いので、蒸気の心配はありませんが、このワゴンを置くスペースがない家には向きません。

賃貸とかならこれで全然いいと思うんですが、むいむい家にはこの置き方はできませんでした。

 

 

炊飯器の蒸気は棚や吊り戸棚に当たっても大丈夫なのか?

家電収納や蒸気排出ユニットは採用できなかったのでカップボードのカウンター上に置きたい。

ただ、カップボードの上部には吊り戸棚があるのでそこに蒸気が当たっても大丈夫なのかという点が気になります。

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まずはネットで調べてみましたが、どの程度離せば問題ないという納得できる回答は得られません。

それもそのはず、発生する蒸気量も異なれば棚・吊り戸棚に使用されている素材も違いますから、どれぐらい離せばいいかなんて一概に言えません。

 

カップボードのメーカーはどう考えているのか調べてみると、ここでも明確な回答は得られません。

私が採用しているTOTOのミッテの説明書を見ると「キャビネットに蒸気を当てたままにしない」という曖昧な表現になっています。

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メーカーとしても、蒸気が大量に発生するような状況であれば劣化する可能性はありますし、そもそも当てて問題がなかったら蒸気排出ユニットの存在意義がなくなってしまいますから、「あんまり蒸気を当てないでね」的な表現になってしまうのかと推測します。

ちなみにショールームのお姉さんに聞いてみたところ、確実ではありませんが50~60㎝ぐらい上部を開けていれば大丈夫なのでは?と言われました。

50~60㎝というのは炊飯器の蒸気の出るところから上の棚までです。

 

ただし、タカラスタンダードのカップボードだけは、「吊り戸棚の下の素材もホーローなので炊飯器の蒸気で傷むことはありません」と言い切っています。これは心強いですね。

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カップボード・食器棚(周辺収納) | システムキッチン オフェリア | タカラスタンダード

 

タカラスタンダードは吊り戸棚だけでなく、家電収納の上部もホーローで出来ています。

なので、他のメーカーにはある「蒸気排出ユニット付きの家電収納」というもの自体ありません。

メーカーがこう言ってくれれば、蒸気でカップボードが痛むことは無いんだな、と安心して使えるので嬉しいですね。

 

その他には、モイス(水蒸気を吸収する珪藻土のようなもの)などで対策することを推奨し、オプションとして用意しているメーカーもありました。

このモイスはDIYで取り付ける事もできるので、そうされている方もいます。

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そもそも蒸気で棚・吊り戸棚が劣化することは発生するのか

そもそもですが、炊飯器の蒸気で棚・吊り戸棚が劣化することはあるんでしょうか。

ネットで調べたときも、「吊り戸棚に蒸気が当たると気になる」「蒸気が当たっても大丈夫なのか」という書き込みはよくありましたが「実際に炊飯器の蒸気で何かしらが劣化した」という話はほとんどありませんでした。

 

というのも、私の実家は炊飯器から上部30㎝~40㎝程度しか開けずにその上が集成材の棚になっていましたが、そのまま20年近く使用していて大きな劣化は見られませんでした。

この結果を知ると、蒸気で棚が劣化するというは考えすぎなのかという気もしてきます。

 

しかし、少なからず下記のサイトのように蒸気でカップボードが痛んだという投稿も見られます。 

【痛恨の失態】蒸気を甘く見てはいけない! - 家具・収納

こちらは、家電収納で炊飯器を使っていたら、ちゃんと炊飯時は引き出していたと思ったのに蒸気がカップボードに多少当たっていたようで、カップボードの木材が半年足らずで膨らんできてしまったという内容です。

 

ここから少し難しい話になります。

このトラブルは、カップボードに使用されている内部の木材をきちんと表面処理していなかったのが原因です。

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木質繊維版は、耐水加工してあるものを除き基本的には水分に非常に弱く、表面に耐水性のある化粧加工をするのが普通です。

カップボードなどの家具は一般的にこの木質繊維版を内部に使用していますが、表面は化粧加工が施されているため、蒸気などの水分から守られています。

この素材は水分を含むと膨らんだり崩れたりし、容易に強度が失われます。

 

気になったのでむいむい家で使用しているTOTOの吊り戸棚についてカタログで調べてみましたが、やはりパーティクルボードやMDF(木質繊維板の一種)が使用されているようです。

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引用:TOTOシステムキッチン ミッテカタログ 2019.8版

 

 

素材が痛むかどうかはどう判断したらいい?熱で傷むことは?

蒸気が当たる場所が痛まないかどうかを調べたければ、そこがきちんと表面加工などで保護されているか?というのが大事なポイントになると思います。

むいむい家の吊り戸棚は、戸棚の間や、扉の下部なども保護されていますので、まぁ大丈夫かなと判断しました。

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実家の棚が蒸気に当てられ続けても問題なかったのは、木質繊維版ではなく下のような集成材を使用していたからと思われます。

基本的に表面加工が前提の木質繊維板に比べ、集成材はそのまま使うこともできるため耐水性はそれなりにあります。このため、蒸気にあてられても問題なかったのでしょう。

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それと、炊飯器と吊り戸棚の距離はどれぐらい離せば良いのでしょうか?

ここまでは水分という視点から考えてきましたが、あまり近いと熱による影響も考えられます。

 

ただ、家電から出る蒸気の熱程度であれば、木質繊維板に与える影響はあまりないと思います。

しかし、表面加工は種類により熱に弱い可能性があります。 

これに関しては種類により耐熱温度が違うので何とも言えません。

ある程度離していれば、熱による影響は大きくないと思いますが・・・

参考までにむいむい家では、炊飯器から吊り戸棚まで30㎝以上離れています。

 

ただ例えば、下記の画像のような狭いスペースでそのまま使用すると、上部に熱による表面加工の剥がれや、木材のゆがみ等が起きる可能性もありえるので、注意が必要でしょう。

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引用:【楽天市場《萩原》キッチンワゴン :e住まいるスタイル

 

 

蒸気によって壁紙が劣化することはある?

一体型の食器棚をご使用なら問題ありませんが、むいむい家のように吊り戸棚を設置していると裏側が壁紙になっていることもあります。

この壁紙にも影響はあるのでしょうか?

 

まず炊飯器の直上にある棚と違い、直接蒸気が当たるわけではないので熱の影響はあまりないと考えられます。

問題は水蒸気ですが、ほとんどの家の壁紙はビニールクロス、つまり樹脂製なのでほとんど水分を通しませんし、壁紙自体が水分を含んで傷むことも通常ありません。

ただ、壁紙の接着剤は水に弱い事があるので、壁紙同士の隙間があればそこから水分が入って壁紙がめくれてしまう可能性があります。

 

 

めくれてしまったとしても補修する接着剤などで比較的簡単に直せますが、剥がれてしまったら面倒なのは確かなので、環境(壁紙との離隔、蒸気のこもりやすさ等)を考慮した上で自己判断・自己責任で使用するか、壁紙が近いようなら別の位置を検討するかになります。

なお、水蒸気に弱いのは継ぎ目の部分だけですので、水蒸気の当たりそうな場所に継ぎ目が無ければ剥がれてくる可能性はかなり低いと思います。

 

 

私が選んだのはカップボードのカウンター上に直置き

結局、消去法でカウンター上に置く事にしました。

もし吊り戸棚にダメージがありそうな兆しがあれば、別のところに置くか、蒸気セーブ機能のある炊飯器に買い替えるかを選ぶことにします。

  

そもそも家を建てている時はあんまり検討する時間もなくて、この問題に関しては行き詰っちゃったので、とりあえず暫定的にカウンター上に置いてみて、ダメなら後は別途考えようと思っていました。

まぁ何とかなるか~ぐらいの感じですね。

 

 

一年間、戸棚に蒸気を当て続けたらどうなったか

なんと、全然大丈夫。

普段ごはんを炊くときは3合の炊飯器で2合炊いていますが、炊飯後は戸棚の下がしっとりしますが、炊き終わればすぐに乾燥します。

そして久しぶりに戸棚の下を覗いてみたら、水分が乾燥したときに残るような跡も何もなし。

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写真では模様が見えますが、ただの影です。

ツルツルで変色もしていないし、まったく変化が見られない。

戸棚の中に湿度が入っていくようなことも無さそう。

 

むいむい家はカウンター上から吊り戸棚までの距離は55cmで、炊飯器の高さが20cmなので、炊飯器の蒸気吹き出し口から吊り戸棚までは35cmになります。

 

結論としては、炊飯器の蒸気吹き出し口から戸棚まで35cm離れていて、2合程度のご飯を炊くことを毎日繰り返しても、1年間で変化はまったく見られない。

私の見たところでは、おそらく10年程度使用しても問題なさそうと思われます。

 

ただし、蒸気吹き出し口から棚までの距離が近い場合は熱の伝わり方が異なる可能性があるので、極端に近いのはどうなのかなと思います。

また、上部の棚などが木質繊維板など蒸気に弱い素材で作られており、その一部が見えている場合は注意が必要です。

 

 

終わりに

蒸気で棚が痛むというのはただの気にしすぎだったのでしょうか。

よく話題にあがるので皆さん疑問に思っているのは確かなんですが、傷む可能性があるからといって過剰に対策するというのもなんだか違う気がします。

 

私は説明書に「やらないほうがいい」と書かれていることでも、自分でOKだと思ったら自己責任でやっちゃうタイプなので、こういう結果になりました。

本当は炊飯器の上に何もなかったらそのほうがいいんですけどね~。

 

まぁ、猫とかならいいかも・・・いやダメだ。

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それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。

もしよろしければ、他の記事もどうぞ!

 

 

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キッチンの通路幅と、カップボードの選び方について書きました。

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家作りをハウスメーカー探しから始めてはいけない。その理由は、建築条件付き土地の存在。

こんにちは、むいむいです。

私は2018年末にマイホームを建てましたが、家作りって考える事が多くて何から手をつけていいのかわかりませんよね。

よく聞くのが「土地を探す」「ハウスメーカーを探す」のどちらを先にやったほうがいいかという問題です。

 

土地を持っている人は探す必要がないので、ハウスメーカー探しをされても全然構いません。

しかし人口が多い地域では土地を持たない方がほとんどだと思います。

土地がない人は、基本的に「土地を探す」ことを先にやるほうが良いと私は考えています。

どうしてその結論になるのか、逆にハウスメーカーから先に選んだほうが良い人はどんな人なのか、この記事で述べていきたいと思います。

※正確には、広域で営業している住宅建設会社の事をハウスメーカーと呼びますが、この記事では便宜上、地元の工務店などを含むすべての住宅建設会社をハウスメーカーと呼びます。

 

この記事はこんな人におすすめです。

  • 土地を所有しておらず、一戸建ての家を探そう・作りたいと考えている
  • 家を作りたいが、何から始めていいのかわからない
  • 建築条件付き土地について知りたい

 

先に土地を探したほうが良い理由とは

先に土地を探したほうが良い理由を簡単に言うと、ハウスメーカーを先に決めてしまうと選べない土地が出てきてしまい、選択肢が狭くなるからです。

 

選べない土地というのは「建築条件付きの土地」です。

建築条件付き土地とは、簡単に言えばこの土地で家を建てるなら指定のハウスメーカーで建てて下さい、という土地です。

つまり土地と建物のセット売りですが、厳密には異なります。

この建築条件付き土地に対して、ハウスメーカー指定の条件がない土地の事をこの記事では「制限なし土地」と呼びます。要は普通の土地です。

 

私は人口50万人前後の市に住んでいますが、このエリアで新築される家の7割位が建売です。

残りのうち、更に半分が建築条件付き土地に建てた住宅で、残りの半分が制限なし土地にハウスメーカー等で建てた住宅です。

根拠については後述しますが、グラフにするとこれぐらいです。

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もしハウスメーカーを決めてから家探しをする場合、自社以外の建築条件付き土地は選べないので、半分の土地は選べないという事になります。

 

家作りをよく知った上で建築条件付き土地は選ばない、ハウスメーカーには拘りたい、というのであればもちろんOKですが、よくわかっていないうちにハウスメーカーを決めてしまうのはやめたほうが良いと思います。

 

 

建築条件付き土地は本当に多く売られているのか?

私が住んでいる千葉県北西部では、建築条件付き土地がよく売れているようです。

それについて詳しく調べてみましょう。

 

土地建物込み2500~5000万の家と想定して、スーモで土地を検索してみます。

条件は以下の通り。

柏市・松戸市・市川市・船橋市で、土地価格1000~3500万円、土地面積を90~150平米。

土地面積を絞ったのは狭い・広すぎる土地など、あまり人気のない土地を除外して考えるためです。

 

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これで検索すると、建築条件付き土地が108件、制限なしの土地が325件とヒットします。

こうしてみると制限なし土地が3倍ほど多いように見えますが、建築条件付き土地は制限なし土地に比べて良い土地や価格である事が多く、検索に出てくる件数ほど差はないと考えています。

それについてもう少し掘り下げます。

 

 

 

建築条件付き土地は良い物件が多い?

ネットに出ている土地は売れ残りが多いという事もよく言われる話です。

誰もが欲しいと思うような土地は土地売りではなく、ハウスメーカーなど同業者に流れて建売として売られてしまうため、良い土地が出ない。

これは私が実際に土地を探して思いました。売りに出ている制限なしの土地は良いものが少ない。

それなりのお金を払えば良い土地もあるんですが、それは相場より高い土地が多く手が出ない。

 

先ほど検索した内容で、建築条件付き土地と制限なし土地を足すと433件です。

これと比較して建売住宅は、同じような条件、価格2500~5000万で調べると2535件もあり、いかに建売住宅が多いかわかります。実に5.8倍です。

この大量に売られている建売住宅は、空き地・畑などを造成したものを除けば、土地として売られるはずだったものをハウスメーカーが購入して建物を建てたとも言えます。

人気の土地は同業者間で流通し、すぐ建売にされてしまうから土地売りが少なくなります。

 

しかし建売は一建設グループなど、建売を得意としている建設業者ならいいのですが、地元の工務店などが同じ土俵で戦おうとしてもあまり美味しくありません。

それに売れ残るリスクもあります。

それなら建築条件付き土地にすれば、土地と建物の両方で儲けられるし、建物を建築しないのでリスクも少ない。

という事で、建売にならなかった土地が建築条件付き土地になります。

 

建売を選ぶか建築条件付きを選ぶかは、住宅建設会社が得意なほうを選んだり、地域の人気など色々な事情により決められていると思われます。

私の住んでいるエリアの地元の不動産屋は、自社で建築をやっていたり、工務店数社と提携していたりするケースがよくみられます。

 

制限なし土地で売りに出ているものは建売にも建築条件付きにもならなかったものだと言いました。

制限なし土地の中には良い土地もありますが、平均的に見れば建築条件付きのほうが良い土地が多い傾向にあります。

建築条件付き土地の108件は、もともと良い土地か、造成された土地で「建築条件付き土地でも売れるから」建築条件付きとして売られています。

 

こうした事情により、ネットの土地売り検索に出てくる件数は3倍も違いますが、実際に売れている件数をベースに考えると、私の住んでいるエリアでは制限なし土地に建つ建物と、建築条件付き土地に建つ建物は同数程度だと考えています。

 

 

建築条件付き土地や建売が多いかどうかは地域性による?

ここまでさんざん建築条件付き土地や建売が多いと言ってきましたが、それは地域性によるものもあると思ったので、簡単に調査してみました。

私が住んでいる場所は、この全国の市ランキングで言えば人口・密度ともに50位以内に入る市です。

【全国の市】人口ランキング・面積ランキング・人口密度ランキング

 

これが、人口100位ぐらいに位置する市だとどうでしょうか。

試しに群馬県〇〇市と〇〇市のふたつで調査してみます。

調査価格はボリュームゾーンを調べて全体の8割位が入るようにしています。

価格500~1500万の土地なら制限なし土地が177件、建築条件付き土地が34件。

価格1500~3000万の建売なら794件。

 

人口350位ぐらいに位置する山梨県〇〇市と〇〇市だと、

価格500~1500万の土地なら制限なし土地が157件、建築条件付き土地が46件。

価格1500~3000万の建売なら160件。

 

グラフに示すとこんな感じ。

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まず、人口の少ない地区のほうが、買う人の母数が減る=売れ残りリスクも高くなり、建売は少なくなるようです。

建築条件付き土地より制限なし土地のほうが3倍~5倍程度多いようですが、建築条件付きは良い土地が多い事はこれまで述べてきた通りです。

 

建築条件付き土地は地域によって売られている数が違うかなと思い調査しましたが、そうでもないようです。ただ、少ない地区はやはりあります。

これ以外にも何件か調べてみましたが、建築条件付き土地は一定数が売られているようです。

 

ここからわかることは、建築条件付き土地を選択肢から除外してしまうと、やはり選べる土地が少なくなるという事です。

私の地域のように、場合によっては選択肢が半分になることもありますが、件数の少ない場所もありますので調べてみないとわかりません。

 

 

土地より先にハウスメーカーを決めたほうが良い場合とは

それでは、逆に土地より先にハウスメーカーを決めたほうが良いのはどんな場合でしょうか。

 

多少お金を払っても良い建物を建てたい

建築条件付き土地は、一般的に同条件の制限なし土地売りよりも安い傾向にあります。

これは土地と建物の両方から利益を得られるためですが、建築条件付き土地が安いため相対的に制限なし土地は高くなります。

そもそもまったく同じ条件のがあったら、普通は制限なし土地のほうを買いますよね。

 

建築条件付き土地は大手ハウスメーカーのものもありますが、地元の建築会社が指定されている場合のほうが多い。

この建築会社と自分で選んだ好みのハウスメーカーだと、後者のほうが良い建物を作れる可能性が高いです。

まとめると制限なし土地のほうが費用は高くなりやすいが、良い建物が作れる可能性も高いという事になります。

 

土地より建物を優先する

前項と同じような内容ですが、土地にあまりこだわりがないか、土地売りが多いような地域であれば建築条件付き土地をあえて選ぶ理由が少なくなります。

 

それに、建築条件付き土地では建築会社が指定されてしまうので建てられない家というのも出てきます。

最高級の建材を多く使った家、本格的な洋風の家、意匠に拘ったデザイナーズハウス、軽量鉄骨またはRC造の家、自然素材重視の家なんかは、一般的な地元の工務店で作るのは難しいと思います。

建築条件付きの土地となると、3ヵ月以内にプランを決めるのが(大体)業界ルールになっており、時間をかけることができないためその建築会社が通常使っている建材・工法以外を検討する時間なんてありません。

二世帯住宅、3階建て住宅、大空間がある家、ルーフバルコニー、耐震ダンパー等をつけた家、断熱・気密性が高い家、外壁タイルの家とかなら対応してくれるかもしれませんが何とも言えません。

 

つまり、時間をかけて家作りをしたいという人、マイホームに絶対実現したいという条件がある方は、建築条件付き土地は向かないと思います。

ただし、建築条件付き土地でも大手ハウスメーカーや信頼できる会社が指定されている場合、プラン決定までの時間が伸ばせる場合などはその限りではないと思います。

もっとも、普通の工務店にどれが実現できてどれができないかという判断は難しいです。

 

 

建築条件付き土地を選びたくない

3ヵ月ルールが嫌、プランの制約が嫌、建築条件付き土地で建てて失敗した人の話を聞いたから嫌、トラブルが多いと聞いたから嫌、とか理由は色々あると思います。

 

ただ、ここまで色々建築条件付き土地のデメリットを述べさせてもらいましたが、メリットももちろんあります。

土地を選べば自動的に建築業者が決まるので、ハウスメーカー選びで悩まなくてもいいのもそうですし、土地を買ってハウスメーカーを選んで・・・という純粋な注文住宅に比べてコストが低くなりやすいのもあります。

ハウスメーカーを選ばなくていいぶん、時間短縮にもなります。

建築条件付き土地のメリットについては今度また別の記事にまとめます。

 

 

結局、土地とハウスメーカーのどっちを先に決める?

長々と色々お話してきましたが、じゃあどっちを先に決めたらいいんでしょうか?

 

ここまで「探す」と「決める」を少し曖昧にお話していました。

「決める」をしてしまうと選択肢が狭くなるので「探す」段階で頑張りましょう。

 

当たり前だと言われるかもしれませんが私がおすすめしたいのは、土地についてもハウスメーカーについても平行して検討して、決めるのは最後にする事です。

それと、本やブログ等で情報収集しつつ建築や業界についてしっかり学ぶ。

そして自分が欲しい家とはどういう家なのかイメージする。

土地と建物の相場感覚を掴み、建築条件付き土地と制限なし土地で全ての費用がどれぐらい違うのか理解する。

将来的なお金のプランと返済計画について検討して、どれぐらいの家を買うべきか理解する。

 

そして、自分の住みたい家がイメージできたら、それが標準的な工法で建てることのできる家なら、建築条件付き土地も検討できますし、標準的な工法で建てられないのなら建築条件付き土地は除外して考えます。

お金的に安いほうが良ければ、その条件で検討します。

もちろんそれは難しい判断になると思いますが、情報が出そろったら実際に気になるハウスメーカーの人と打合せして考えても良いと思います。

 

最終的な段階になり「土地を決める」「ハウスメーカーを決める」のどちらを先にやるか?というと、普通はハウスメーカーを先に決めるほうが良いです。

制限なし土地を買ってからハウスメーカーを決めると、その土地には思っていたイメージの家が建てられなかったり、予想以上の費用がかかってしまう事もありますし、土地を買うためのローンにも困る事があります。

 

ただ、上記のようなことがあるからといって先にハウスメーカーを決める事をおすすめする営業マンは多くいると思います。

「建築条件付き土地の存在もあるから、どっちにするか決めてからハウスメーカー選んだほうがいいよ」とか「土地探すのは大変だから、土地の目星が決まってからハウスメーカー選んだほうがいいよ」なんて言う人はいません。

「とりあえずウチで一緒に土地探しましょう」といわれるのが普通ですが、その探す土地に建築条件付き土地は含まれません。

そこのハウスメーカーで建てられない土地なので、営業マンからしたら当然ですね。

 

家を建てるのだからハウスメーカーを先に決めなくちゃいけない、というのは半分正解です。

ただ「建築条件付き土地を買うかもしれない」という可能性を考えると、ハウスメーカーを先に決めてしまうと困る。

なので、最初に自分達で下調べと検討を繰り返し、建築条件付き土地を買う可能性があるのであれば、そこまでハウスメーカーを決める事は保留したほうが良いでしょう。

 

どちらかというとハウスメーカー探しより土地探しをしっかり行い、制限なし土地でも自分達の希望の価格・立地のものがあるか?建築条件付き土地のほうが自分達に合っているのか?など、諸々の点を検討されたほうがいいのかなと私は思います。

 

 

建築条件付き土地は注文住宅と言えるか?

注文住宅を建てるフリーペーパーとか見ていると、最初から最後まで工務店・ハウスメーカーの紹介ばかりです。

フリーペーパーでなくても注文住宅と名のついた本の内容は同じようなものです。

まるで最初にハウスメーカーを決めるのが当たり前で、建築条件付き土地など存在しないように書いています。

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それも半分正しい。建築条件付き土地は間取りが自由なのが一般的ですが、細かい設備や仕様まで変更可能かというのは事業者により異なります。

一般的に、制限なし土地でハウスメーカーで建築するほうが細かく仕様が決められます。

なので建築条件付き土地に建てた家が注文住宅と言えるかどうかは微妙なところですが、間取りが選べるという点では建築条件付きに建てた家も、立派な注文住宅の一つだと私は思います。

 

建築条件付き土地についてまったく解説しない、このような雑誌はハウスメーカーからお金を集めて運営しているだけで、家が欲しい人に正しい情報を与えていると言えるのでしょうか。

以上、余談でした。

 

 

私の家作りから言えること

私の家作りでは、最初に土地とハウスメーカーを平行して調べていたものの、先にハウスメーカーと話を進めておかないと土地を買う時に困る。と思ってハウスメーカーについても真剣に悩んでいました。

しかし検討していくうちに、建築条件付き土地のほうが良い土地が多いこと、総費用が安いこと、私が建てたい建物は大体どこの建築業者でも建てられることを知り、建築条件付き土地を選ぶことにしました。

ハウスメーカーでも見積もりをお願いしましたが、良い土地がないという事と、費用が全然違ったのでやめました。

※正確には、私が建てたのは建築条件付き土地ではありませんが、似たような契約です。

 

最後にまとめると、家が欲しいときは「土地」「ハウスメーカー」「自分が欲しい家」「資金計画」の4つを平行して検討すると良いが、建築条件付き土地の存在は無視できないので、できれば「土地」を重点に考えてから「ハウスメーカー」に移るほうが私はおすすめします。

 

ここまでで、ハウスメーカーで建てられた方で気を悪くされた方がいたら謝ります。ゴメン。

それでは、長々とここまでお読み頂きありがとうございました。

椅子の滑りが悪いのは、キャスターの種類が原因?簡単に直す方法と、フローリングの傷を防ぐ方法

こんにちは、むいむいです。

突然ですが、キャスターがついている椅子の滑りが悪いとイライラしませんか?

机から立ちたいのに椅子がなかなか引けない!!イラッ。

仕方ないよな~と思いながら使っているその椅子、実はキャスターが床の素材と合っていない可能性があります。

 

また、新築の家でキャスター付きのデスクチェアを使っていると、フローリングに傷がつかないか気になりませんか?

私は実家の床を椅子でボロボロにした記憶があるので、今回検討しました。

今回は椅子のキャスターの話と、フローリングの傷を防ぐ方法について私の経験からお話します。

 

この記事はこんな人におすすめです。

  • 椅子の滑りが悪いと感じているが、なぜ悪いのかわからない
  • 椅子のキャスターで床が傷つかないようにしたい

 

 

会社での出来事。新しいデスクチェアでも滑りが悪いのはなぜ?

少し前の話になりますが、会社の事務所をまるごと移転する事がありました。

引っ越し後に、なんだか椅子の滑りが悪いな?と事務所のメンバーでで話していました。

椅子のキャスターのゴミ取りをしてみたり、軸受けにシリコンスプレーを吹いてみたり。

しかし、あまり改善は見られません。

そもそも比較的新しいデスクチェアなのにどうして?という気持ちもありました。

 

そこで、誰かが言いました。

「ツルツルした床からカーペットの床に変わったから、キャスターの素材が合わないんだよ。まとめて注文しよう。」 

えっ、キャスターの素材に種類とかあるの?そもそも交換できるの?というのが聞いた時の気持ち。

 

 

床にあった種類のキャスターを使うと滑りが改善

そして届いたキャスターを使ってみたら、今までのストレスがウソのよう。

ストレスなく、心地よく滑ります。

なんだか自分の椅子だけ滑りが悪い気がして、ムカつくやつの椅子とこっそり交換しようかと思っていましたが、その必要はなくなりました。(嘘)

 

以前の事務所はツルツルした床(Pタイル)で、それに合わせたゴムのキャスターがついていました。

引っ越し先で床がカーペットになったので、ゴムのキャスターは合わずに滑りがやたら悪くなったようです。

新しく届いたキャスターはナイロン製で、カーペットには最適な組み合わせなのでよく滑るようになりました。

単純に床とキャスターの組み合わせが悪いだけで、ゴミやホコリが入ったとか、潤滑油不足によるトラブルではなかったようです。

 

交換用のキャスターはそんなに値段も高くなく、複数個セットで1000円から3000円位が多いようです。

ただ、安い物などキャスターが交換できない椅子もあります。

それと足が鉄製の場合はキャスターの交換が硬くてやりにくい場合があるようなので、注意が必要です。

 

 

 

キャスターの種類を紹介

こちらがゴムのキャスター。Pタイルやコンクリートなど硬質な床に向いています。

Pタイルというのは、原料に塩化ビニル樹脂などを使用した、プラスチックの硬質な床材の事を言います。
ツルツルしていて硬い床で、昔のオフィスやスーパー・病院など店舗でもよく使われてます。

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こちらがナイロンのキャスター。カーペットに向いています。

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こちらが(ポリ)ウレタンのキャスター。フローリングに向いています。

ナイロンと見分けが付きにくいですが、車輪の外側にポリウレタンの樹脂を巻いているので、普通は車輪の内側と外側で素材が異なるようです。

外側は触ると硬質なゴムのような感触です。

適度に柔らかいのでフローリングへ傷がつきにくい素材です。

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自宅のフローリングを傷つかないようにする方法を検討

話は変わりまして、今度は自宅のデスクチェアです。

前回のエントリーでデスクチェアを買ったというお話をしました。

muimuim.hatenablog.com

 

そのデスクチェアを買うちょっと前に、keigomanさんから「キャスター付きの椅子は、下に何か敷かないといけないんですよね」というコメントを頂きました。(感謝)

確かに、実家の床も10年ぐらい私がデスクチェアでゴロゴロしてたら床に傷が付き、そのまま放置してたらフローリングが剥がれてきたという思い出があります。

 

ここまでひどくはありませんが、これに近いような感じです。父さんゴメン。

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引用:フローリングが剥がれて...自分で修復!: 月の砂漠をはるばると

 

私が今住んでいるのは新築の家なので、こんな風にならないようにしたい。

フローリングは傷から守りたい。

ただ、うちはラグ・マット類を極力敷かないようにしているので、マットを敷くというのは避けたかった。

 

 

ウレタンのキャスターはフローリング向き

そこで思い出したのが冒頭にある職場の話です。

「床の素材に合わせてキャスターを変えれるなら、フローリング用のキャスターにすれば傷つかないのでは?」

調べてみると、フローリングにはウレタンのキャスターが推奨されており、他の素材のキャスターと比較すると床へのダメージは少なく、傷付きにくくなるとのこと。

また、ウレタンが適度にグリップするため使い心地も向上するとのこと。

 

買ったデスクチェアはナイロンキャスターだったので、カタログに書いてある適合性のあるウレタンキャスターをAmazonでポチりました。

気になったのでちょっと調べてみると、Amazonの売れ筋ランキングに出てくるほとんどのチェアはナイロンのキャスターでした。

なぜかというと、ナイロンは一つの素材で作れるのに対してウレタンは素材が二層になるため、コストが高くなるんだそうです。

商品に特に表記がなければナイロンが使用されるようで、商品説明に「ウレタンのキャスターを使用」とあるものだけ、ウレタンを使用しているようです。

 

 

ウレタンのキャスターなら傷防止のマットは不要?

私の調べでは、ウレタンのキャスターはフローリングに傷はつきにくくなるが、フローリングとの相性によっては全く傷がつかない訳ではないとのこと。

 

しかし、実家で床へダメージがあったのは

「安いデスクチェア」

「キャスターの種類はたぶんナイロン製をずっと使用」

「10年間近く、しかも毎日割と長時間使用」

「25年前の技術で作られたフローリング」

だからではないかと考えられます。

 

今回は、

「定価はそこそこするデスクチェア」

「フローリングにやさしいウレタンキャスター」

「長時間はたぶん座らない」

「現代技術で作られたフローリング」

なので、たぶん大丈夫なはず!笑

 

 

実家でフローリングが剥がれてしまったのも、剥がれそうな予兆はいくらでもあったにも関わらず放置してしまったのが原因ですしね・・・

マットなしで使ってみて、1年に1回ぐらいチェックして、ダメージがありそうならまた対策を考えれば良いという楽観的方法でいくことにします。

 

 

たぶん、娘がオモチャをガンガン床にぶつけてるほうがよっぽど傷付きそうだけど、もうそれはしゃーないですね・・・

 

 

実際にウレタンのキャスターに交換した

ポチったらすぐ届きました。

純正品なので3000円程度と、少し高めです。

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キャスターを交換するのはこちら。

コクヨのシロッコチェアです。

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ひっくり返してキャスターを抜きます。

マイナスドライバーなどで取るケースもあるようですが、これは素手で普通に引っこ抜けました。

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左が取り付けるウレタンキャスター、右が取り外したナイロンキャスターです。

見た目はほとんど変わりませんが、ウレタンは接地面の部分を触ると硬いゴムのような感触があります。

ナイロンは普通のプラスチックといった感じ。

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これは簡単なタイプだったようで、一瞬で全部抜けました。

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そしてウレタンキャスターを付けて完成!

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ウレタンのキャスターの使用感は?

実際に使ってみた感想としては、ナイロンより滑りが落ち着いた感じがあります。

ナイロンが滑りすぎだったので、程よい感じになりました。

あとは滑った時の音が、もともと静かではあったものの、より静かになったと感じます。

傷についてはナイロンキャスターでも特についていなかったので何とも言えません。

ただ、フローリングはウレタンのキャスターが一番傷つきにくくて望ましい事は確かなので、これでしばらく使ってみたいと思います。

 

それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。