家作りをハウスメーカー探しから始めてはいけない。その理由は、建築条件付き土地の存在。
こんにちは、むいむいです。
私は2018年末にマイホームを建てましたが、家作りって考える事が多くて何から手をつけていいのかわかりませんよね。
よく聞くのが「土地を探す」「ハウスメーカーを探す」のどちらを先にやったほうがいいかという問題です。
土地を持っている人は探す必要がないので、ハウスメーカー探しをされても全然構いません。
しかし人口が多い地域では土地を持たない方がほとんどだと思います。
土地がない人は、基本的に「土地を探す」ことを先にやるほうが良いと私は考えています。
どうしてその結論になるのか、逆にハウスメーカーから先に選んだほうが良い人はどんな人なのか、この記事で述べていきたいと思います。
※正確には、広域で営業している住宅建設会社の事をハウスメーカーと呼びますが、この記事では便宜上、地元の工務店などを含むすべての住宅建設会社をハウスメーカーと呼びます。
この記事はこんな人におすすめです。
- 土地を所有しておらず、一戸建ての家を探そう・作りたいと考えている
- 家を作りたいが、何から始めていいのかわからない
- 建築条件付き土地について知りたい
- 先に土地を探したほうが良い理由とは
- 建築条件付き土地は本当に多く売られているのか?
- 建築条件付き土地は良い物件が多い?
- 建築条件付き土地や建売が多いかどうかは地域性による?
- 土地より先にハウスメーカーを決めたほうが良い場合とは
- 結局、土地とハウスメーカーのどっちを先に決める?
- 建築条件付き土地は注文住宅と言えるか?
- 私の家作りから言えること
先に土地を探したほうが良い理由とは
先に土地を探したほうが良い理由を簡単に言うと、ハウスメーカーを先に決めてしまうと選べない土地が出てきてしまい、選択肢が狭くなるからです。
選べない土地というのは「建築条件付きの土地」です。
建築条件付き土地とは、簡単に言えばこの土地で家を建てるなら指定のハウスメーカーで建てて下さい、という土地です。
つまり土地と建物のセット売りですが、厳密には異なります。
この建築条件付き土地に対して、ハウスメーカー指定の条件がない土地の事をこの記事では「制限なし土地」と呼びます。要は普通の土地です。
私は人口50万人前後の市に住んでいますが、このエリアで新築される家の7割位が建売です。
残りのうち、更に半分が建築条件付き土地に建てた住宅で、残りの半分が制限なし土地にハウスメーカー等で建てた住宅です。
根拠については後述しますが、グラフにするとこれぐらいです。
もしハウスメーカーを決めてから家探しをする場合、自社以外の建築条件付き土地は選べないので、半分の土地は選べないという事になります。
家作りをよく知った上で建築条件付き土地は選ばない、ハウスメーカーには拘りたい、というのであればもちろんOKですが、よくわかっていないうちにハウスメーカーを決めてしまうのはやめたほうが良いと思います。
建築条件付き土地は本当に多く売られているのか?
私が住んでいる千葉県北西部では、建築条件付き土地がよく売れているようです。
それについて詳しく調べてみましょう。
土地建物込み2500~5000万の家と想定して、スーモで土地を検索してみます。
条件は以下の通り。
柏市・松戸市・市川市・船橋市で、土地価格1000~3500万円、土地面積を90~150平米。
土地面積を絞ったのは狭い・広すぎる土地など、あまり人気のない土地を除外して考えるためです。
これで検索すると、建築条件付き土地が108件、制限なしの土地が325件とヒットします。
こうしてみると制限なし土地が3倍ほど多いように見えますが、建築条件付き土地は制限なし土地に比べて良い土地や価格である事が多く、検索に出てくる件数ほど差はないと考えています。
それについてもう少し掘り下げます。
建築条件付き土地は良い物件が多い?
ネットに出ている土地は売れ残りが多いという事もよく言われる話です。
誰もが欲しいと思うような土地は土地売りではなく、ハウスメーカーなど同業者に流れて建売として売られてしまうため、良い土地が出ない。
これは私が実際に土地を探して思いました。売りに出ている制限なしの土地は良いものが少ない。
それなりのお金を払えば良い土地もあるんですが、それは相場より高い土地が多く手が出ない。
先ほど検索した内容で、建築条件付き土地と制限なし土地を足すと433件です。
これと比較して建売住宅は、同じような条件、価格2500~5000万で調べると2535件もあり、いかに建売住宅が多いかわかります。実に5.8倍です。
この大量に売られている建売住宅は、空き地・畑などを造成したものを除けば、土地として売られるはずだったものをハウスメーカーが購入して建物を建てたとも言えます。
人気の土地は同業者間で流通し、すぐ建売にされてしまうから土地売りが少なくなります。
しかし建売は一建設グループなど、建売を得意としている建設業者ならいいのですが、地元の工務店などが同じ土俵で戦おうとしてもあまり美味しくありません。
それに売れ残るリスクもあります。
それなら建築条件付き土地にすれば、土地と建物の両方で儲けられるし、建物を建築しないのでリスクも少ない。
という事で、建売にならなかった土地が建築条件付き土地になります。
建売を選ぶか建築条件付きを選ぶかは、住宅建設会社が得意なほうを選んだり、地域の人気など色々な事情により決められていると思われます。
私の住んでいるエリアの地元の不動産屋は、自社で建築をやっていたり、工務店数社と提携していたりするケースがよくみられます。
制限なし土地で売りに出ているものは建売にも建築条件付きにもならなかったものだと言いました。
制限なし土地の中には良い土地もありますが、平均的に見れば建築条件付きのほうが良い土地が多い傾向にあります。
建築条件付き土地の108件は、もともと良い土地か、造成された土地で「建築条件付き土地でも売れるから」建築条件付きとして売られています。
こうした事情により、ネットの土地売り検索に出てくる件数は3倍も違いますが、実際に売れている件数をベースに考えると、私の住んでいるエリアでは制限なし土地に建つ建物と、建築条件付き土地に建つ建物は同数程度だと考えています。
建築条件付き土地や建売が多いかどうかは地域性による?
ここまでさんざん建築条件付き土地や建売が多いと言ってきましたが、それは地域性によるものもあると思ったので、簡単に調査してみました。
私が住んでいる場所は、この全国の市ランキングで言えば人口・密度ともに50位以内に入る市です。
【全国の市】人口ランキング・面積ランキング・人口密度ランキング
これが、人口100位ぐらいに位置する市だとどうでしょうか。
試しに群馬県〇〇市と〇〇市のふたつで調査してみます。
調査価格はボリュームゾーンを調べて全体の8割位が入るようにしています。
価格500~1500万の土地なら制限なし土地が177件、建築条件付き土地が34件。
価格1500~3000万の建売なら794件。
人口350位ぐらいに位置する山梨県〇〇市と〇〇市だと、
価格500~1500万の土地なら制限なし土地が157件、建築条件付き土地が46件。
価格1500~3000万の建売なら160件。
グラフに示すとこんな感じ。
まず、人口の少ない地区のほうが、買う人の母数が減る=売れ残りリスクも高くなり、建売は少なくなるようです。
建築条件付き土地より制限なし土地のほうが3倍~5倍程度多いようですが、建築条件付きは良い土地が多い事はこれまで述べてきた通りです。
建築条件付き土地は地域によって売られている数が違うかなと思い調査しましたが、そうでもないようです。ただ、少ない地区はやはりあります。
これ以外にも何件か調べてみましたが、建築条件付き土地は一定数が売られているようです。
ここからわかることは、建築条件付き土地を選択肢から除外してしまうと、やはり選べる土地が少なくなるという事です。
私の地域のように、場合によっては選択肢が半分になることもありますが、件数の少ない場所もありますので調べてみないとわかりません。
土地より先にハウスメーカーを決めたほうが良い場合とは
それでは、逆に土地より先にハウスメーカーを決めたほうが良いのはどんな場合でしょうか。
多少お金を払っても良い建物を建てたい
建築条件付き土地は、一般的に同条件の制限なし土地売りよりも安い傾向にあります。
これは土地と建物の両方から利益を得られるためですが、建築条件付き土地が安いため相対的に制限なし土地は高くなります。
そもそもまったく同じ条件のがあったら、普通は制限なし土地のほうを買いますよね。
建築条件付き土地は大手ハウスメーカーのものもありますが、地元の建築会社が指定されている場合のほうが多い。
この建築会社と自分で選んだ好みのハウスメーカーだと、後者のほうが良い建物を作れる可能性が高いです。
まとめると制限なし土地のほうが費用は高くなりやすいが、良い建物が作れる可能性も高いという事になります。
土地より建物を優先する
前項と同じような内容ですが、土地にあまりこだわりがないか、土地売りが多いような地域であれば建築条件付き土地をあえて選ぶ理由が少なくなります。
それに、建築条件付き土地では建築会社が指定されてしまうので建てられない家というのも出てきます。
最高級の建材を多く使った家、本格的な洋風の家、意匠に拘ったデザイナーズハウス、軽量鉄骨またはRC造の家、自然素材重視の家なんかは、一般的な地元の工務店で作るのは難しいと思います。
建築条件付きの土地となると、3ヵ月以内にプランを決めるのが(大体)業界ルールになっており、時間をかけることができないためその建築会社が通常使っている建材・工法以外を検討する時間なんてありません。
二世帯住宅、3階建て住宅、大空間がある家、ルーフバルコニー、耐震ダンパー等をつけた家、断熱・気密性が高い家、外壁タイルの家とかなら対応してくれるかもしれませんが何とも言えません。
つまり、時間をかけて家作りをしたいという人、マイホームに絶対実現したいという条件がある方は、建築条件付き土地は向かないと思います。
ただし、建築条件付き土地でも大手ハウスメーカーや信頼できる会社が指定されている場合、プラン決定までの時間が伸ばせる場合などはその限りではないと思います。
もっとも、普通の工務店にどれが実現できてどれができないかという判断は難しいです。
建築条件付き土地を選びたくない
3ヵ月ルールが嫌、プランの制約が嫌、建築条件付き土地で建てて失敗した人の話を聞いたから嫌、トラブルが多いと聞いたから嫌、とか理由は色々あると思います。
ただ、ここまで色々建築条件付き土地のデメリットを述べさせてもらいましたが、メリットももちろんあります。
土地を選べば自動的に建築業者が決まるので、ハウスメーカー選びで悩まなくてもいいのもそうですし、土地を買ってハウスメーカーを選んで・・・という純粋な注文住宅に比べてコストが低くなりやすいのもあります。
ハウスメーカーを選ばなくていいぶん、時間短縮にもなります。
建築条件付き土地のメリットについては今度また別の記事にまとめます。
結局、土地とハウスメーカーのどっちを先に決める?
長々と色々お話してきましたが、じゃあどっちを先に決めたらいいんでしょうか?
ここまで「探す」と「決める」を少し曖昧にお話していました。
「決める」をしてしまうと選択肢が狭くなるので「探す」段階で頑張りましょう。
当たり前だと言われるかもしれませんが私がおすすめしたいのは、土地についてもハウスメーカーについても平行して検討して、決めるのは最後にする事です。
それと、本やブログ等で情報収集しつつ建築や業界についてしっかり学ぶ。
そして自分が欲しい家とはどういう家なのかイメージする。
土地と建物の相場感覚を掴み、建築条件付き土地と制限なし土地で全ての費用がどれぐらい違うのか理解する。
将来的なお金のプランと返済計画について検討して、どれぐらいの家を買うべきか理解する。
そして、自分の住みたい家がイメージできたら、それが標準的な工法で建てることのできる家なら、建築条件付き土地も検討できますし、標準的な工法で建てられないのなら建築条件付き土地は除外して考えます。
お金的に安いほうが良ければ、その条件で検討します。
もちろんそれは難しい判断になると思いますが、情報が出そろったら実際に気になるハウスメーカーの人と打合せして考えても良いと思います。
最終的な段階になり「土地を決める」「ハウスメーカーを決める」のどちらを先にやるか?というと、普通はハウスメーカーを先に決めるほうが良いです。
制限なし土地を買ってからハウスメーカーを決めると、その土地には思っていたイメージの家が建てられなかったり、予想以上の費用がかかってしまう事もありますし、土地を買うためのローンにも困る事があります。
ただ、上記のようなことがあるからといって先にハウスメーカーを決める事をおすすめする営業マンは多くいると思います。
「建築条件付き土地の存在もあるから、どっちにするか決めてからハウスメーカー選んだほうがいいよ」とか「土地探すのは大変だから、土地の目星が決まってからハウスメーカー選んだほうがいいよ」なんて言う人はいません。
「とりあえずウチで一緒に土地探しましょう」といわれるのが普通ですが、その探す土地に建築条件付き土地は含まれません。
そこのハウスメーカーで建てられない土地なので、営業マンからしたら当然ですね。
家を建てるのだからハウスメーカーを先に決めなくちゃいけない、というのは半分正解です。
ただ「建築条件付き土地を買うかもしれない」という可能性を考えると、ハウスメーカーを先に決めてしまうと困る。
なので、最初に自分達で下調べと検討を繰り返し、建築条件付き土地を買う可能性があるのであれば、そこまでハウスメーカーを決める事は保留したほうが良いでしょう。
どちらかというとハウスメーカー探しより土地探しをしっかり行い、制限なし土地でも自分達の希望の価格・立地のものがあるか?建築条件付き土地のほうが自分達に合っているのか?など、諸々の点を検討されたほうがいいのかなと私は思います。
建築条件付き土地は注文住宅と言えるか?
注文住宅を建てるフリーペーパーとか見ていると、最初から最後まで工務店・ハウスメーカーの紹介ばかりです。
フリーペーパーでなくても注文住宅と名のついた本の内容は同じようなものです。
まるで最初にハウスメーカーを決めるのが当たり前で、建築条件付き土地など存在しないように書いています。
それも半分正しい。建築条件付き土地は間取りが自由なのが一般的ですが、細かい設備や仕様まで変更可能かというのは事業者により異なります。
一般的に、制限なし土地でハウスメーカーで建築するほうが細かく仕様が決められます。
なので建築条件付き土地に建てた家が注文住宅と言えるかどうかは微妙なところですが、間取りが選べるという点では建築条件付きに建てた家も、立派な注文住宅の一つだと私は思います。
建築条件付き土地についてまったく解説しない、このような雑誌はハウスメーカーからお金を集めて運営しているだけで、家が欲しい人に正しい情報を与えていると言えるのでしょうか。
以上、余談でした。
私の家作りから言えること
私の家作りでは、最初に土地とハウスメーカーを平行して調べていたものの、先にハウスメーカーと話を進めておかないと土地を買う時に困る。と思ってハウスメーカーについても真剣に悩んでいました。
しかし検討していくうちに、建築条件付き土地のほうが良い土地が多いこと、総費用が安いこと、私が建てたい建物は大体どこの建築業者でも建てられることを知り、建築条件付き土地を選ぶことにしました。
ハウスメーカーでも見積もりをお願いしましたが、良い土地がないという事と、費用が全然違ったのでやめました。
※正確には、私が建てたのは建築条件付き土地ではありませんが、似たような契約です。
最後にまとめると、家が欲しいときは「土地」「ハウスメーカー」「自分が欲しい家」「資金計画」の4つを平行して検討すると良いが、建築条件付き土地の存在は無視できないので、できれば「土地」を重点に考えてから「ハウスメーカー」に移るほうが私はおすすめします。
ここまでで、ハウスメーカーで建てられた方で気を悪くされた方がいたら謝ります。ゴメン。
それでは、長々とここまでお読み頂きありがとうございました。
椅子の滑りが悪いのは、キャスターの種類が原因?簡単に直す方法と、フローリングの傷を防ぐ方法
こんにちは、むいむいです。
突然ですが、キャスターがついている椅子の滑りが悪いとイライラしませんか?
机から立ちたいのに椅子がなかなか引けない!!イラッ。
仕方ないよな~と思いながら使っているその椅子、実はキャスターが床の素材と合っていない可能性があります。
また、新築の家でキャスター付きのデスクチェアを使っていると、フローリングに傷がつかないか気になりませんか?
私は実家の床を椅子でボロボロにした記憶があるので、今回検討しました。
今回は椅子のキャスターの話と、フローリングの傷を防ぐ方法について私の経験からお話します。
この記事はこんな人におすすめです。
- 椅子の滑りが悪いと感じているが、なぜ悪いのかわからない
- 椅子のキャスターで床が傷つかないようにしたい
- 会社での出来事。新しいデスクチェアでも滑りが悪いのはなぜ?
- 床にあった種類のキャスターを使うと滑りが改善
- キャスターの種類を紹介
- 自宅のフローリングを傷つかないようにする方法を検討
- ウレタンのキャスターはフローリング向き
- ウレタンのキャスターなら傷防止のマットは不要?
- 実際にウレタンのキャスターに交換した
- ウレタンのキャスターの使用感は?
会社での出来事。新しいデスクチェアでも滑りが悪いのはなぜ?
少し前の話になりますが、会社の事務所をまるごと移転する事がありました。
引っ越し後に、なんだか椅子の滑りが悪いな?と事務所のメンバーでで話していました。
椅子のキャスターのゴミ取りをしてみたり、軸受けにシリコンスプレーを吹いてみたり。
しかし、あまり改善は見られません。
そもそも比較的新しいデスクチェアなのにどうして?という気持ちもありました。
そこで、誰かが言いました。
「ツルツルした床からカーペットの床に変わったから、キャスターの素材が合わないんだよ。まとめて注文しよう。」
えっ、キャスターの素材に種類とかあるの?そもそも交換できるの?というのが聞いた時の気持ち。
床にあった種類のキャスターを使うと滑りが改善
そして届いたキャスターを使ってみたら、今までのストレスがウソのよう。
ストレスなく、心地よく滑ります。
なんだか自分の椅子だけ滑りが悪い気がして、ムカつくやつの椅子とこっそり交換しようかと思っていましたが、その必要はなくなりました。(嘘)
以前の事務所はツルツルした床(Pタイル)で、それに合わせたゴムのキャスターがついていました。
引っ越し先で床がカーペットになったので、ゴムのキャスターは合わずに滑りがやたら悪くなったようです。
新しく届いたキャスターはナイロン製で、カーペットには最適な組み合わせなのでよく滑るようになりました。
単純に床とキャスターの組み合わせが悪いだけで、ゴミやホコリが入ったとか、潤滑油不足によるトラブルではなかったようです。
交換用のキャスターはそんなに値段も高くなく、複数個セットで1000円から3000円位が多いようです。
ただ、安い物などキャスターが交換できない椅子もあります。
それと足が鉄製の場合はキャスターの交換が硬くてやりにくい場合があるようなので、注意が必要です。
キャスターの種類を紹介
こちらがゴムのキャスター。Pタイルやコンクリートなど硬質な床に向いています。
Pタイルというのは、原料に塩化ビニル樹脂などを使用した、プラスチックの硬質な床材の事を言います。
ツルツルしていて硬い床で、昔のオフィスやスーパー・病院など店舗でもよく使われてます。
こちらがナイロンのキャスター。カーペットに向いています。
こちらが(ポリ)ウレタンのキャスター。フローリングに向いています。
ナイロンと見分けが付きにくいですが、車輪の外側にポリウレタンの樹脂を巻いているので、普通は車輪の内側と外側で素材が異なるようです。
外側は触ると硬質なゴムのような感触です。
適度に柔らかいのでフローリングへ傷がつきにくい素材です。
自宅のフローリングを傷つかないようにする方法を検討
話は変わりまして、今度は自宅のデスクチェアです。
前回のエントリーでデスクチェアを買ったというお話をしました。
そのデスクチェアを買うちょっと前に、keigomanさんから「キャスター付きの椅子は、下に何か敷かないといけないんですよね」というコメントを頂きました。(感謝)
確かに、実家の床も10年ぐらい私がデスクチェアでゴロゴロしてたら床に傷が付き、そのまま放置してたらフローリングが剥がれてきたという思い出があります。
ここまでひどくはありませんが、これに近いような感じです。父さんゴメン。
引用:フローリングが剥がれて...自分で修復!: 月の砂漠をはるばると
私が今住んでいるのは新築の家なので、こんな風にならないようにしたい。
フローリングは傷から守りたい。
ただ、うちはラグ・マット類を極力敷かないようにしているので、マットを敷くというのは避けたかった。
ウレタンのキャスターはフローリング向き
そこで思い出したのが冒頭にある職場の話です。
「床の素材に合わせてキャスターを変えれるなら、フローリング用のキャスターにすれば傷つかないのでは?」
調べてみると、フローリングにはウレタンのキャスターが推奨されており、他の素材のキャスターと比較すると床へのダメージは少なく、傷付きにくくなるとのこと。
また、ウレタンが適度にグリップするため使い心地も向上するとのこと。
買ったデスクチェアはナイロンキャスターだったので、カタログに書いてある適合性のあるウレタンキャスターをAmazonでポチりました。
気になったのでちょっと調べてみると、Amazonの売れ筋ランキングに出てくるほとんどのチェアはナイロンのキャスターでした。
なぜかというと、ナイロンは一つの素材で作れるのに対してウレタンは素材が二層になるため、コストが高くなるんだそうです。
商品に特に表記がなければナイロンが使用されるようで、商品説明に「ウレタンのキャスターを使用」とあるものだけ、ウレタンを使用しているようです。
ウレタンのキャスターなら傷防止のマットは不要?
私の調べでは、ウレタンのキャスターはフローリングに傷はつきにくくなるが、フローリングとの相性によっては全く傷がつかない訳ではないとのこと。
しかし、実家で床へダメージがあったのは
「安いデスクチェア」
「キャスターの種類はたぶんナイロン製をずっと使用」
「10年間近く、しかも毎日割と長時間使用」
「25年前の技術で作られたフローリング」
だからではないかと考えられます。
今回は、
「定価はそこそこするデスクチェア」
「フローリングにやさしいウレタンキャスター」
「長時間はたぶん座らない」
「現代技術で作られたフローリング」
なので、たぶん大丈夫なはず!笑
実家でフローリングが剥がれてしまったのも、剥がれそうな予兆はいくらでもあったにも関わらず放置してしまったのが原因ですしね・・・
マットなしで使ってみて、1年に1回ぐらいチェックして、ダメージがありそうならまた対策を考えれば良いという楽観的方法でいくことにします。
たぶん、娘がオモチャをガンガン床にぶつけてるほうがよっぽど傷付きそうだけど、もうそれはしゃーないですね・・・
実際にウレタンのキャスターに交換した
ポチったらすぐ届きました。
純正品なので3000円程度と、少し高めです。
キャスターを交換するのはこちら。
コクヨのシロッコチェアです。
ひっくり返してキャスターを抜きます。
マイナスドライバーなどで取るケースもあるようですが、これは素手で普通に引っこ抜けました。
左が取り付けるウレタンキャスター、右が取り外したナイロンキャスターです。
見た目はほとんど変わりませんが、ウレタンは接地面の部分を触ると硬いゴムのような感触があります。
ナイロンは普通のプラスチックといった感じ。
これは簡単なタイプだったようで、一瞬で全部抜けました。
そしてウレタンキャスターを付けて完成!
ウレタンのキャスターの使用感は?
実際に使ってみた感想としては、ナイロンより滑りが落ち着いた感じがあります。
ナイロンが滑りすぎだったので、程よい感じになりました。
あとは滑った時の音が、もともと静かではあったものの、より静かになったと感じます。
傷についてはナイロンキャスターでも特についていなかったので何とも言えません。
ただ、フローリングはウレタンのキャスターが一番傷つきにくくて望ましい事は確かなので、これでしばらく使ってみたいと思います。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。
質が良くて安いデスクチェアが欲しいなら、中古もいいよという話
こんにちは、むいむいです。
前回ワークスペース用のイスを探していると書きましたが、急にほしくなったのでデスクチェアを買ってしまいました。
結構満足度できた買い物だったのでブログでまとめてみました!
この記事はこんな人におすすめです。
- パソコン用のデスクチェアが欲しいけど、どこで買ったらいいかわからない
- デスクチェアは店舗で実物を見て買いたい
- 質の良いイスが欲しいけど、値段は抑えたい
- 中古でもコスパがいいほうが良い
前回の記事はこちらから。
- ワークスペース用のデスクチェアが欲しい
- 買うなら質のいいチェアが良い
- どこのメーカーのデスクチェアがおすすめ?
- 質の良いデスクチェアは欲しいけど、お金はないので中古にした
- デスクチェアをどこで買ったらいいかわからない
- 中古オフィス用品専門店「オフィスバスターズ」に行ってみた感想は?
- 選んだのはコクヨのシロッコチェア
- 中古デスクチェアの値段は妥当?
- 中古用品で買う時の注意点
- おわりに
ワークスペース用のデスクチェアが欲しい
マイホームを買って1年が経過しましたが、パソコン用のワークスペースではダイニングチェアを流用して使っています。
なぜかというと、デスクチェアはじっくり検討して買いたかったから。
そして検討するのが面倒くさくなって放置し、今に至るわけです。
よくあるパターン。笑
こちらがそのワークスペースです。
買うなら質のいいチェアが良い
少しだけ自分の話と、質がいいものが欲しい理由を語らせて下さい。
読み飛ばしてもモチロンOK。笑
私は、安心よりかはコスパを重視するタイプの人間です。
マイホームも全国的には無名ですがコスパがいい建築会社で建てましたし、車も中古だし、持ち物も大体そうです。
だから今回のデスクチェアもコスパで選びたいと思っています。
ただ、コスト=お金は数字で見えるのでわかりますが、パフォーマンスはどれぐらいのものなのかは実際に使ってみないとわからない事が多くあります。
一見ちゃんと作られているように見えても、人の体重を毎日何時間も支えるというのは頑丈さが求められるので、使っているとすぐ壊れてくることがあります。
また長時間使用していると疲れてくるチェアもあります。
私は昔から1日に長時間デスクに向かう事が多く、今も仕事で毎日6~7時間、家で2~3時間はデスクチェアに座っています。
学生の頃は、お金が無かったので通販大手サイトで高レビューな商品や、ホームセンターで買った1万円以下のデスクチェアを使用していました。
しかしこれらは大体ろくなものが無く、ひどいと半年で壊れることも。(使用している方すみません・・・)
私の座り方にも原因があるのかもしれませんが、商品に問題があるとしか思えない事は多々ありました。
安いものだと縫い目が切れる、座面や背面がすぐヘタる、使用している間にすぐキシみ音がする、床が傷つく、通気性が悪い、ポジションが悪くて腰が痛くなる、首が痛くなる、などなど・・・
長年かけて学んだことは、ちゃんとしたメーカーが作っていないものは良くないものが多い。
一日に長時間使うものに安いお金払って体壊したり、ストレスを貯めるほどコスパの悪いことは無い。
デスクワーク主体の業界では、なにをいまさら?と言われてしまうぐらい当たり前のことです。
検討するのが面倒で1年も放置してたやつが偉そうに!とお思いかもしれませんが、おっしゃる通りです。
やっぱり面倒な事って先延ばしにしがちですよね。・・・すみません。
どこのメーカーのデスクチェアがおすすめ?
では、しっかりしたメーカーとはどこの事を言うのでしょうか?
私が在籍していた大学や会社ではイトーキ・岡村製作所(オカムラ)・コクヨを使用していました。
これらは長期間毎日使用されているのに、どれもヘタりや表面の劣化が少なく、キシミやゆがみといったトラブルもほとんどありませんでした。
これらのメーカーのチェアを計15年ぐらい使用していますが、家で使用していたデスクチェアより体への負担も少なかったように思います。
これに加えて、内田洋行(UCHIDA)・ハーマンミラー・スチールケースなども有名どころです。
同じような機能で、これらのメーカーより安い商品がいくらでも通販で手に入ってしまうと思いますが、毎日長時間使用されるのであればメーカーで選んでもいいのかなと思います。
※上記のメーカー以外にも良いものを作っているメーカーはいくらでもありますが、私の知っている範囲で書きました。
質の良いデスクチェアは欲しいけど、お金はないので中古にした
安いデスクチェアを買ってた頃から幾年が過ぎ大人になりましたが、結局お金にあまり余裕がない事には変わりません。悲しい。
質のいい物にはお金を払いたいという気持ちはありますが、同じ理由で色々買ってたらキリがないですから・・・。
ただ、デスクチェアの場合はあんまり安いものを酷使すると、よく壊れるわ体も壊れるわでいい事ないから質も大事にしたい。
酷使しないなら別になんでもいいと思います。
ということで良いものが欲しいけど、お金はないので中古を検討しました。
ちゃんとしたデスクチェアって価格帯が高いんですよね。
必要な機能がある程度揃っているもので、イトーキ・コクヨ・オカムラだと大体2万円からになりますが、ハーマンミラーとかだと8・9万円位からです。
デスクチェアをどこで買ったらいいかわからない
中古を視野に入れた原因の一つとして、新品のデスクチェアはどこで買えばいいかわからなかったという事がわかります。
服と一緒で、体に合わせて使うものだから実物を見て選びたい。
なので通販で買うことはやめました。
メーカーのショールームに行けば実物は見放題ですが、ショールームは限られた場所にしかないし、他のメーカーも見たい場合は足を何度も運ぶ必要がある。
ホームセンターは価格重視であまりいい物は置いていないし、数もない。
大手家具屋の、売り場面積が広そうなところでも見てみましたが、同様にあまり数がない。
大塚家具は品数が多いと聞いていますが、高級路線なので高級なものしか置いていない。店舗も多くない。
2万円~5万円ぐらいの価格帯を置いているお店が少なく、ちょうどいい所がないんですよね。
中古以外でじっくり選びたいなら、好きなメーカーを決めてショールームに行くのが一番よかったのかもしれません。
中古オフィス用品専門店「オフィスバスターズ」に行ってみた感想は?
ということで中古オフィス用品店に来てみました。
中古オフィス用品店なら、各メーカーのものも揃いますし価格帯もピンキリですから、商品の選択肢としては幅広いと思います。もちろん店舗面積などにもよります。
私が行ってきたのはオフィスバスターズさん。
この界隈では有名で、国内33店舗を構える中古オフィス用品専門店です。
法人がメインの客層ですが個人でもOKらしく、行ってみた方のブログを参考にさせて頂きました。
店内を覗き見すると大量の什器やオフィスチェアが山積みになっており、ちょっと入りにくい印象。
ただ、外には値札のついたオフィスチェアなどが置かれており、個人OKな雰囲気も出ています。
ちょっぴり勇気を出して入店すると、良い感じの方が対応してくれました。
最初は一言会話して、どうぞ見て回ってください~的な感じでしたが、店内は山積みになっている商品に、値札が付いているだけ。
ぱっと見ではオフィスチェアの何となくのグレードと見た目しかわからないので、うろうろしていたところ、また声をかけて頂きました。
店員さん「どんなのをお探しでしょうか?」
店員さん「気になるのがありましたらなんでも降ろしますので言ってください~」
わたし「色は黒か青とかで、ローバック(背もたれが腰上の高さ)可動アームレスト付き、予算3万位で探しています。」
店員さん「コレとかどうでしょうか?3.2万円ですが良い物です。」※定価15万位のやつ
わたし「あー、座面がメッシュ状なのはどうなんでしょう?」
店員さん「高級品だと座面がメッシュなものが多くなり、座り心地的にも良いとされていますが、冬は寒いという意見や、クッションが好きな人もいるので好みです。」
わたし「座面がメッシュのものは使ったことないので、座面はクッションで行きましょう。背もたれはメッシュで。あ、あと状態がキレイなやつでお願いします。」
店員さん「かしこまりました。」
このように予算や好みに合わせて物を選定してくれるので、助かりました。
対応は親切丁寧で、グイグイ来るようなスタンスではないので良かった。
お店で取り扱っている商品の多数がイトーキ・オカムラ・コクヨ・ハーマンミラー・スチールケースのメーカー製だったようで、その中からならどれでもいいかな~と思って選定してもらいました。
ちゃんと商品を並べて見やすくしてくれている量販店やショールームに比べると、倉庫の中にいるような感じなので「見にくいなぁ~」といった感じはありましたが、商品が豊富ですしどれも定価の2~4割ぐらいの値段だったのでお買い得感があります。
ブロガーのkeigomanさんに教えてもらったハーマンミラーのセイルチェアも見てみましたが、こちらは人気なためか定価の4~5割の価格でした。(4万円強)
座り心地は良かったんですが、最有力候補と比較して値段が2倍だったので断念。(ゴメン)
選んだのはコクヨのシロッコチェア
いくつかのチェアを座り比べてみて選んだのはコクヨのシロッコチェアです。
はじめて聞く商品でしたが、お手頃な値段(2万円)と、見た目が気に入ったので買ってしまいました。
2017年製らしく、新しかったというのもポイントです。
販売前に自社でクリーニングされているらしく見た目も非常にキレイでした。
中古デスクチェアの値段は妥当?
買ったあとに、この2万円という値段は妥当なんだろうか?という事を考えました。
コクヨのシロッコチェアをカタログで見ると、「ローバック・可動肘付・ランバーサポート付」は希望小売価格88,400円です。
同様の商品をネット通販で調べると新品で57,000円位でした。
新品の実売価格から比較すると35%なので、安いと言えます。
ただ、それは通販で個人が買った時の価格なので、会社の事務所を作るから100脚仕入れます、というのであればそれより価格を下げる交渉もできると思います。
ですからその商品が仕入れされたときの価格がいくらだったのかはわかりません。
もしかしたら4万円程度かもしれませんし、そうしたら中古で50%の価格になったという事になります。
しかし、やはり私達は個人でしか買えないので、ネットの実売価格から計算してもいいんじゃないでしょうか。
新品で6万円近くだったものが、中古で買ったら2万円だった・・・と考えると、やっぱりお得だと思いました。
中古用品で買う時の注意点
まずオフィスバスターズさんに行く場合は、土日祝休みなので平日に行く必要があります。
それと、店舗によって大きさが違うと思うので、選べるなら大きめの店舗を選びましょう。
持ち帰りをする場合には当然車が無いと困ります。
都会だと車を持っていないほうが普通だと思うので、ここがネックになるかもしれません。
何とかして車を調達しましょう。
通販にも力を入れているようなので配送もしてくれますが、別途見積もりが必要なので少々面倒です。
商品は基本的に返品不可なので、買う前にはじっくり見て選びましょう。
それとある程度、欲しいチェアがどんなものかイメージしておくといいと思います。
あとは行くだけです。
おわりに
デスクワークをする方々にとってチェアは大事ですが、選ぶのが面倒なのも確か。
1万円~5万円ぐらいの価格帯のオフィスチェアを多く取り扱っているお店があったら嬉しいんですけどね。
残念ながら私が探したところではありませんでした。
東京限定で高級チェアを探すなら、下記のWORKAHOLICというショップもいいなと思いました。
60脚あって5万円以下は1脚しかないという価格帯ですが・・・
今回おすすめしたオフィスバスターズはこちら。
ピンキリで色々取り揃えています。
それでは今日はこの辺にします。
みなさまに良いデスクワークライフがありますように。