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外壁はケイミューのレジェールを施工しました。検討とメリットについて

わが家の外壁は、ケイミューのレジェールというシリーズの「クリスタルキューブ」を一部に施工しました。

この記事では、レジェールとは何なのか、なぜレジェールを選んだのか、施工してみてどうだったかなどの話や、外壁の写真を公開します。

 

レジェールとは、ケイミューという会社の外壁で最上位モデルなんですが、新しい商品だからかネットに情報が少なかったので今回記事を書く事にしました。

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レジェールって何?

新築戸建住宅に使われている外壁の素材は色々ありますが、もっともメジャーなものは窯業系サイディングで、シェアは8割を占めています。(日本窯業外装材協会調べ)

窯業(ようぎょう)とは非金属原料を窯で高熱処理して作る素材です。

 

この窯業系サイディングを主に作っているメーカーがケイミューとニチハの2社で、シェアは2社合わせて全体の8割から9割を占めています。

業界2番手のケイミューが作っている窯業系サイディングの中で、最上位のモデルがレジェールと呼ばれるシリーズです。

 

レジェールの特徴は?

次世代外装パネル レジェール | 屋根材・外壁材・雨といのケイミュー

メーカーの上記のサイトを見て頂いたほうが早いかもしれませんが、ざっくり言うと以下のような感じになります。

  • 深堀り
    一般的なサイディングは14~16mmですが、レジェールは21mmあります。
    (一部18mmのサイディングもあります)
    厚さが違うと立体感が表現でき、模様の陰影がしっかりでるため高級感があります。
    5mmぐらいの差だけかと思いきや、外壁には壁を形成している部分と模様を形成している部分があり、この模様の部分が大きく増えているので、模様の立体感はだいぶ違うように感じます。
    また、その立体感を最大限引き出すような模様になっているのも特徴的です。

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    参考:レジェール トリムロック

  • 光セラ+防藻性
    光セラとは太陽光で汚れを分解し、汚れを落ちやすくする光触媒と言われる塗装です。
    光の当たらない、または通風性の悪いような環境では、外壁に藻が着くことがありますが、それを防ぐのが防藻効果のある銅で、これが塗装に含まれています。
    光セラは他のシリーズの外壁にも採用されていますが、防藻性強化をうたっているのはレジェールだけです。

  • シーリングが目立たない
    レジェールはシーリングが目立たないような色・柄を意識して作っており、おかげで普通のサイディングに比べてシーリングが目立ちません。
    また、サイディングの質感と馴染む骨材(砂や砂利のこと)入りのスーパーKMEWシールZとかいう魅力的な商品が2019年3月より発売しています。
    私が家を建てたときは普通のスーパーKMEWシール(機能は同じだが骨材は入っていない)しかなかったので、羨ましい・・・。
    下記の画像では、真ん中にシーリング部があるそうですが、目立たなくなっていますね。

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    引用:深彫り | 次世代外装パネル レジェール | 屋根材・外壁材・雨といのケイミュー

 

タイルは諦めてサイディングにした

新築を建てる上で、外壁に採用したいと思っていたのはタイルでした。

しかし、新築をお願いした建築業者はタイルを基本的に採用しておらず、タイルを施工できる業者との付き合いもないため、タイルを採用すると割高なオプション費用になってしまうという事でした。

どれぐらい割高かというと、16mmの標準的なグレードのサイディングに比べて少なくとも200万以上は上がるという事は言われました。

標準的に採用している工法以外となると手間も増えるしトラブルのリスクもあるため、施主に諦めさせるため少し多めの金額を提示するというのは、建設業界ではよくあることです。(会社によりますが)

そういう思惑だったのかは定かではありませんが、設定外なので金額が多くかかるというも確かでしょうし、ここは納得してタイルは諦めました。

 

そして窯業系サイディングを使うことを決めました。

メーカーとして検討していたのはケイミューとニチハですが、光セラによるセルフクリーニング効果や低汚染高耐久のシーリング材に魅力を感じたためケイミューにしました。

 

タイルの高級感の理由

窯業系サイディングは、8割位のシェアを持つだけあり、金額や効果などを含め魅力は大きいのですが、一般的にタイルのほうが高級感のある外観になります。


タイルが高級感を持つ理由として、以下の事が挙げられます。

  • シーリングが見えない
    サイディングは特殊な工法以外ではシーリングが外部に露出してしまいます。
    サイディングが独特な模様であってもシーリングは必ずラインで入ってしまいますし、豊かな色合いであっても、シーリングは単色なので、意匠性にどうしてもあと一歩足りない所があります。
    それに比べ、タイルは基本的にシーリングを見せないような作りになっていますので、非常にすっきりして見えます。

  • 表面の素材感が陶器ならではの風合いがある
    タイルの素材感に似せようとサイディングも工夫していますが、やはりある程度の距離から見るとタイルの素材感のほうが圧倒的に陶器の高級感を感じます。

  • 立体感が出る
    これは物によりますが、立体感が出せる深堀りなタイルは重圧感が出せます。

 

レジェールでもタイルに似た高級感は実現できる

タイルの意匠的なメリットは前章にあげた、シーリングが見えない、表面の素材感、立体感などがありました。

表面の素材感はどうしてもサイディングでは真似できませんが、シーリング材が骨材入になって風合い豊かになったので、タイルにより近づきました。

※スーパーKMEWシールZを使用した場合

 

シーリングが見えないという訳にはいきませんが、目立たなくなる事を意識して作っているため、ある程度目立たないようにはなっています。

立体感についてはレジェールはとても優秀で、陰影をしっかり表現するため光の当たり方により表情が変わり、高級感を演出できます。

タイルの高級感をサイディングでも実現するために商品化されたものがレジェールだと思っています。

 

レジェールの隠れたメリットはサイディングであること

一般的にサイディングは安価で、タイルは高価です。

全面タイルにするという予算がない場合、道路に面した壁だけとか、玄関回りだけとか、よく目につく場所だけタイルにして、それ以外をサイディングにしたらどうでしょう。

ベースは安価で済ませ、目に付くところだけ高級感のある素材を使うという手法は外壁に限らずよくあります。

 

しかし、サイディングとタイルを組み合わせるというのはあまり見かけません。

私は外壁屋ではないのでタイルとサイディングの併用についてどれだけ問題があるのかはわかりませんが、併用するのであれば工法が同じサイディング同士のほうがやりやすいでしょうし、コスト的にも安く済むでしょう。

何が言いたいかというと、全体は通常のサイディングを使用し、よく目に付くところだけレジェールを用いることが出来れば、コストをかけずに高級感を出すことができます。

 

わが家はそんな感じで、3種類のサイディングを組み合わせて使用しています。

レジェールの隠れたメリットはサイディングで一つであることだと思っています。

サイディング同士なら組み合わせる事に特に問題がありませんから、ここだけワンポイントで高級感を出したい、ということが簡単に実現できます。

 

レジェールの施工例

うちではこんな感じで、クリスタルキューブのベージュを施工してみました。

赤いラインの1F部分が施工範囲で、玄関回りと、リビングの南面がメインになります。

図面右側が道路で、道路から玄関へ行くアプローチからよく見えるところ、つまりは一番目に入る場所に施工しました。

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模様はこんな感じのスクエア型です。

左側から2番目の溝にシーリングが入っていますが、これぐらい離れているとよくわからなくなります。

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上の画像は冬の昼に撮った写真ですが、下は初夏の昼に撮った写真です。

光の当たり方によってだいぶ印象が変わりますね。

(色が違うのはカメラのホワイトバランスの設定が少し違うからかもしれません)

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少し離れたところから見るとこんな感じです。

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横から見ると深堀りなのがよくわかります。

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左側のサイディングに比べると、シーリングが目立たない印象があります。

左側のサイディングは、ケイミュー光セラ16mm 和ボーダーホワイト+スーパーKMEWシール使用です。

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夜になるとこんな感じ。

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玄関まわりは光が当たるとちょうどいい感じ。

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夜は影がいい仕事してて雰囲気が出ます。

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施工してみた感想は?

他のサイディングに比べると、堀りが深くてインパクトがあります。

ショールームで見たときは単色っぽいイメージがありましたが、実際に施工されているものを見ると、影が出来るおかげで色どりが豊かに見え、自然な高級感があります。

お金出してもっと範囲増やせばよかったかも、と思うぐらいには満足しています。

それと、あまり施工している人がいないので、まず他の人と被ることが無いのはメリットだと思います。

 

レジェールはよく使われているか?

まず、レジェールの発売日が2018年3月1日で、私達が外壁を検討していたのが2018年5月から7月とかだったので、採用している家を見ることはほとんどできませんでした。

ケイミューの公式ホームページには、実際の施工例の写真が載っているため非常に参考になります。

KMEW ケイミュー株式会社(屋根・外壁・雨とい)|外壁材

 

しかし、当初はまだ発売したてだったのでレジェールの施工例はネットにありませんでした。※現在はあるようです。

 

私達は、ネットでの施工例を参考に候補を絞ったあと、実際に施工されている家を見て外壁を決めたくて、暇を見つけては新築の分譲地などを夫婦で散歩したり、サイクリングしたりしていました。

1日100件以上見ることは珍しくありませんでしたが、それでも発売したてだったのでやはり見つからず。

しかし、分譲地ではなく、たまたま通ったところで見かけた建築中の家がレジェールのクリスタルキューブを施工しており、それがとてもかっこよかったので決心できたような記憶があります。

外壁を探している時はまるで宝探しのようでしたが、いい思い出です。

 

終わりに

次回は、レジェールの費用とデメリットについて書きたいと思います。

 

ところで、妻が私のブログを読んだ後に一言。

「長い!!」と言われました。

自分も書いてて長いなぁと思うのでもう少し縮めていこうかと考えています・・・。