むいむいのマイホームづくり

自分の家作りから得た知識・情報をお伝えします。

洗面所が寒い?電気より3倍以上暖かいガスファンヒーターがおすすめ。

こんにちは、寒がりのむいむいです。

今年は暖冬なのでまだ楽なほうですが、冬の洗面所って寒くありませんか?

ただでさえ寒い場所なのにお風呂前後は裸になるし、家事とか意外と洗面所にいる時間って長い。

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賃貸に住んでいた頃は洗面所が寒かったので、お風呂から出たらすぐリビングに行って服を着たり髪を乾かしたりしていたような記憶があります。

あとはお風呂に入る前に、リビングから灯油ファンヒーターを移動させて洗面を暖めていた時もあったな~。

衝撃を与えないようにそーっ・・・と移動させないと安全装置が動いて消火してしまうし、消火すると再点火に時間がかかるし、灯油ファンヒーターは面倒だったなあ。

 

なので、新築したマイホームには洗面所にガスファンヒーターを導入しました。

ガスファンヒーターといえば、使用していて最も満足度が高いと言われている暖房器具です。

このガスファンヒーター、洗面所には特におすすめです!

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むいむい家ではリビング・洗面所・寝室の3箇所でガスファンヒーターを使用していますが、一番あったら嬉しい場所は洗面所なんです。

それはなぜでしょうか。この記事でご解説いたします。

 

と、その前に。賃貸やマンションに住まれている方は洗面所にガスファンヒーターの設置は難しいと思います。ごめんなさい。

 

なぜ洗面所は寒い?

洗面所と言えば寒いイメージがあります。

それはお風呂に入る前に服を脱いだり、お風呂から裸で出てきたりするから寒い印象があるという理由もありますが、それ以外にも理由があります。

 

まず、多くの家は水回りの設備(洗面・お風呂)を北側や西側に持ってくることが多いという事情があります。

日射が取り入れられる南側や東側にはリビングや和室、玄関などを設けることが多いので、その代わりに水回りが逆側に来てしまうんですね。

寒いのは冬の朝準備や夜のお風呂に入る時間でしょうから、どちらにしても日射はありませんが、やはり南側に比べれば北側のほうが寒くなりやすいケースが多いかと思います。

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それと、カビ防止のためお風呂を換気していると、その空気は通常洗面所から取り入れることになります。※お風呂の窓を閉めている場合

廊下に面している洗面所では、廊下などにある空気が洗面所を通してお風呂に入り、それがお風呂の換気扇を通して外に行きます。※第三種換気の場合

このため、洗面所は常に換気がされている状態となり、例えば二階の締め切られた個室などより温度が低下しやすいのです。

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また少し細かい話をすると、2003年以降に24時間換気が義務化されましたが、この換気をするためにどこから空気を排出しているかというと、お風呂や洗面所、トイレの場合がほとんどです。※換気システムによります

洗面所やお風呂が24時間換気されている場合、やはり空気の通り道となるため温度が低くなりやすくなります。

 

加えて、お風呂のカビ防止のため入浴後はお風呂の窓を開けている方もいると思います。

そうすると当然、お風呂は外気に晒されることになるため室温が低下し、その影響を受けて洗面所の室温も低下することになります。

 

まだあります。

リビングなどの居室は様々な暖房器具を用いて暖かくしますが、洗面所は小さな部屋ですし、そこにいる時間も長くないため軽視されがちです。

最近の家は気密性や断熱性に優れているため、地域にもよりますが真冬にならなければ洗面でもそこまで冷えこみません。

最も冷え込む時期だけなら、まぁいいかという感じで暖房器具が設置されない事も多いのです。

暖房器具がないのですから、寒いのも当然と言えます。

 

とはいえ最近の家は、廊下を減らして居室を広げる傾向にあるためリビングと洗面所が直結しているケースもあります。

この場合は、リビングを暖かくしていれば洗面所もある程度暖かくなるので、そこまで寒くなりません。

しかしそうではない家が多いのも確かです。

 

洗面所に暖房があるとどんなメリットがある?

洗面所に暖房があると暖かい。

言ってみればこの一言で終わるんですが、もう少し具体的にイメージしてみます。

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朝に身だしなみを整えるときに凍えない

私は朝に洗面所にいる時間がだいたい10分位あります。

新築なので特に冷え込む日でなければ暖房しなくても何とかなりますが、寒い日はここで暖房があると余裕が生まれます。

それに、家から外に出る時に冷えた体で行くか、暖かい体で出れるかが変わってきます。

私はギリギリまで寝てる人なので、朝に時間的な余裕はまったくないんですけどね・・・!

 

お風呂に入る前に急がなくていい

真冬のお風呂って寒くて体を温めるまでがつらかったなー。

そもそも、お風呂に入る前に裸になるのが寒い。

なので服を脱いでダッシュで浴室に入ってお湯を浴びる、なんてことを昔はやっていました。

でも暖房で洗面所が暖かければもう少し余裕が生まれます。

ゆっくり服を脱いで、体重を量って、洗面所でクレンジングしてから入ったっていい訳です。

 

お風呂を出た後も暖かい

お風呂から出たあともやることは色々あります。

まず化粧水や美容液、保湿クリームを塗ったりとか、服を着るのももちろんあります。

私は温まりにくく冷えにくい体質なので、しっかり暖まった後なら極寒の場所でパンイチでも平気なんですが、妻は温まりやすく冷えやすい体質なので、ファンヒーターが欠かせないようです。

もちろん、ブローするのも女性だと長時間になりがちですが、洗面所が暖かいと助かります。

 

化粧や洗濯物をさばく時も寒くない

洗面所にいるのは朝や夜だけではありません。

洗濯物を処理するときも洗面所にいますし、化粧を洗面所でする人もいるかと思います。

むいむい家は、洗面所にガス乾燥機を置き、下着・タオル・子供の服をしまう収納を用意しているため、洗濯・乾燥のほとんどを洗面所で済ますことができます。

そのときにも暖房をつけて作業すれば寒くありません。

 

赤ちゃんがいる家庭にちょっと便利

むいむい家には現在9ヵ月の娘がいますが、暖房を付けずに洗面所で脱がすとちょっと寒そうです。

赤ちゃんは大人より寒さに強いため多少であれば問題ないのでしょうが、暖かいほうがグズりにくいように思います。

また、冷たい床に置くと嫌がることがありますが、ガスファンヒーターは前方の床を暖める効果もあるため、余熱しておくと暖かい床に置いて脱がせられます。

実際にうちは床に置いて脱がせたりおむつを外したりしています。

 

浴室もついでに暖められる

浴室暖房がついていればいいのですが、これがない場合は浴室のドアを開けておけば、洗面所と浴室を同時に暖めることができます。

少しでも浴室の気温が高いと、冬場は助かります。

 

数ある暖房の中でなぜガスファンヒーターを選ぶのか

洗面所向きの暖房器具には、ガスファンヒーター以外にも電気や灯油をエネルギー源としたものもあります。

その中でガスファンヒーターを選ぶ理由とは何でしょうか。

それは圧倒的なパワーと、5秒で最大火力になるスピードです。

 

電気の器具はお手軽です。

値段も安く、設置スペースも小さくて済みますし、コンセントがあればどこでも設置できます。

ただそのぶんパワーが低い傾向にあります。

 

電気式で一番洗面所の暖房向きなのはセラミックファンヒーターですが、この暖房器具は最大1200Wで使用する物が多いです。

最大1200Wという事は、熱量にすると1032kcal/hです。

Amazonなどで一番安く売られており普及もしている35号ガスファンヒーターの能力は3500kcal/hなので、パワーがおよそ3.5倍違います。

これが少し高い50号ガスファンヒーターだったら5000kcal/hなのでその差はおよそ5倍です。

 

3.5倍というとパワーが全然違うという事がわかります。

試しにエアコンだとどうでしょうか。

6畳用は暖房能力5.2kwで、29畳用は暖房能力12.1kw。※三菱霧ヶ峰Zシリーズの暖房最大能力で試算

エアコンの一番小さいものと大きいものを比較しても能力差は2.3倍なのですから、3.5~5倍というのがいかに違うかがわかります。

 

しかも、ガスファンヒーターは灯油ファンヒーターと同じように、火を使う暖房器具なので燃焼時に水蒸気を発生させます。

この水蒸気のおかげで絶対湿度が上がり、体感温度より更に暖かく感じやすくなります。

 

ガスファンヒーターはガス栓が必要?費用は?

そうなんです。

ガスファンヒーターを設置するためにはガス栓が必要になります。

もし今ガス栓が無ければ、新しく設置する工事が必要になりますので、この手間と費用が一番大きなデメリットです。

 

現在ガスを使用している一戸建ての住宅であればそんなに大金はかかりません。

ただし、賃貸は工事が必要になるためNGになるケースが多く、マンションも設置できないか、費用が高額になるか、規約などで工事や設置が禁止されているケースが多いと思います。

オール電化の家であればあえて暖房のためだけにガスを使うのももったいないので、向いていません。

 

一般的な一戸建ての住宅であれば、お風呂の横に洗面所があり、お風呂の近くに給湯器があります。例えばうちはここです。

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ガス式の給湯器を使用していれば、近くまでガスの配管はきていますのでそこから分岐させればよく、費用もそこまでかかりません。

※分岐できないケースもありますし、配管延長が伸びると値段も変わると思いますので注意

ガス栓設置費用はガス会社やケースによりますが、東京ガスであれば2万円前後です。

新築時に取り付けるなら、これもケースによりますが1.5万円位だと思います。

また、Amazonで売れ筋のリンナイ35号ガスファンヒーターですが、こちらが執筆時の価格で17,700円。ガスコードが2000~3000円ですから、合わせて2万円強。

後から追加する場合はおよそ4万円ぐらいだと思えばいいのではないでしょうか。

 

東京ガス : ガスご利用ガイド / ガス工事について

Amazon リンナイ SRC-365E

 

決して安くはなく、電気のセラミックファンヒーターが5000円程度で売り出されていることを考えればかなり高いとも感じます。

ただ、ガス栓は半永久的に使えますし、電気ヒーターと比較したときのメリットを考えれば悪くないのではと思います。

また、工事単価が基本費用とガス栓の単価で分かれているガス会社であれば、複数つければ基本費用分だけ工事費が安くなりますね。

 

ガスファンヒーターのメリット・デメリットは?

テーマが大きいので、ここではさらっと述べます。

 

まずパワーが強いということが第一。

5秒で最大火力が出るのでスピードもNo1です。

加湿されるため肌にもやさしい。

足元から温めることができるのもいいですね。

灯油のように燃料の追加は不要なので楽ですし、安全装置やバーナーの不良でエラーが出るという事もありません。ガス臭さもほぼしません。

 

デメリットとしては、

ガス栓の設置が面倒・お金がかかる。

設置場所が必要になる。

ガス栓や電気コンセントからコードを伸ばす必要があるので設置位置が限定される。

小さい子供がいる場合は、吹き出し口に手を突っ込まないように気を付ける必要がある。消火すると吹き出し口はすぐ冷えるのでいくらか気は楽です。

火を使用した暖房のため定期的な換気が必要ですが、洗面所での短時間使用であれば換気不要だと私は考えています。

コレについてはしっかり考えたことがあるんですが、すごく長い話になるのでまた別の記事でお話します。

 

洗面所のガスファンヒーターはこんな使い方もできる!

一般的ではないかもしれませんが、むいむい家ではこんな使い方もしています。

こんな使い方もあるんだ、という参考にしてしてください。

もしかしたら他にも色々な使い道があるかも。

 

ドアを閉めずに半開きで使う

パワーがあるのでドアを全部閉めなくても洗面所を暖めることができます。

赤ちゃんや子供がいるとお風呂に入る前になんどか洗面所に出入りする事がありますが、そんなときにいちいち扉を閉めるのは面倒なので、半分だけ閉めて使うこともあります。

暖房効率は落ちますがそれでも十分暖まるので、扉を閉めて使うことに拘らなくてもすみます。

 

家全体を暖めるのに使う

洗面所でドアを開けて暖房すると、廊下を介して玄関・階段・トイレなども少しづつ暖まります。

さすがに範囲が広がるので、長時間点けておかないと暖まりませんが、例えば掃除をするとき、玄関や廊下で物の整理をするとき、旅行などで玄関や廊下で長時間準備をするとき、来客があるときなどに家全体を暖めることができます。

必要に応じて一時的に全館空調するっていう使い方ですね。

リビングのエアコンだとさすがに設置位置が遠いためか暖かさが届きません。

 

寒い日に靴を暖める

特別寒い日は玄関に置いてある靴も冷えているため、朝から車で出かけるときなんかは、その冷えた靴を履いて、車の中も冷えているし、足も動かさないので熱が発生しないし、で気づくと足の末端が冷えちゃうんです。

車は事前に暖めとくことはできますが、靴はそうもいきません。

靴用カイロや靴を暖めるグッズを使えばいいんですが、それをしなくても洗面所を暖めて朝の準備するついでに、靴を直接ガスファンヒーターの前に置いて暖めちゃいます。

 

温めた靴を履くとめっちゃ幸せ~!って感じになります。

履いた暖かい靴は外に出るとすぐに落ち着いてしまいますが、最初に冷えているか暖まっているかでそのあとの足の冷えが全然違います。

でもこれはスニーカーや傷んでもいいような靴でだけやります。

革靴は傷みそうなのでやりません。もし真似する方がいたらもちろん自己責任で!

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終わりに

私が住んでいる千葉県は、真冬にならないとそこまで冷えこまないので暖房はエアコンのみという方も多いようです。

ただ、火力やスピードなどを考えるとガスファンヒーターも魅力的で、私のような根強いファンがいます。

実家にはガスファンヒーターの他にエアコン・床暖房・こたつ・ホットカーペット・オイルヒーターがありましたが、火力やスピードでガスファンヒーターに敵うものはなく、とても愛用していたのでマイホームを建てる時にも設計時から暖房用のガス栓を4箇所付けることに決めました。

何が言いたいかというと、ガスファンヒーターが好き!という事です。笑

 

それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。