むいむいのマイホームづくり

自分の家作りから得た知識・情報をお伝えします。

ファミリークローゼットを約1年使って気づいたメリットデメリットと、実例写真。失敗しない間取り作り

みなさん、収納は好きですか?

私はズボラだけど収納を考えるのは好きです。

 

わが家では、比較的大きめなファミリークローゼットを採用しています。

このファミリークローゼットは、最近になって人気の出てきた仕様の一つですが、家の計画を立てているときにネットを調べても、採用している人はあまり見かけることができませんでした。

 

ですから、これから私のブログでこのファミリークローゼットについて、色々な視点から語っていきたいと思います。

まずはこの記事で、これまで使ってきて気づいたメリット・デメリットについて語っていきたいと思います。

わが家のファミリークローゼットもご紹介します。

 

まずはわが家の間取り

一階の図面がこちらで、図面左下にファミリークローゼットがあります。

玄関・リビング・洗面と行き来しやすい場所に配置しましたが、通り抜けできるウォークスルータイプではありません。

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この記事で説明するファミリークローゼットについて

前章でご覧の通り、わが家はリビング・洗面・ファミリークローゼットを一階にまとめました。

 

今までの常識だと、一階にリビングや水回りを設置するのが普通とされていましたが、最近は二階にリビングや水回りを設置することもあります。

ファミリークローゼットも二階に設置することもあるようですが、私は一階にこのリビング・洗面・ファミリークローゼットをまとめることのメリットが大きいと考えたので、一階にまとめて設置しました。

これからお話するメリット・デメリットは、一か所にこの三つの要素があるからこそのものですから、そこを考慮した上で見て頂ければと思います。

 

一階に生活に必要な要素をまとめる、一階完結型の間取りについては以下の記事を見ていただければと思います。

記事の内容が若干被っているのはご愛敬。

muimuim.hatenablog.com

 

わが家のファミリークローゼットの紹介

ブログに紹介しようと思ったはいいものの、服の趣味がバレるのが恥ずかしいので一部モザイク付きでご覧ください。

あんまり片付けておらず、普段からこんな感じです。

 

まずはドア側から奥に向けて撮ってみました。奥に姿見があります。

※前回の記事で紹介した広角レンズさっそく使ってみました。

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逆側からの写真です。

ドアは開けっ放しにできる作りにしました。

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ハンガーポール側はこちら。

右下にアウター、右上にバッグ、真ん中にシャツ・ブラウス・ジャケット・スカート類、左にワンピとかがあります。

私は普段、スーツを着ないのでスーツはありません。

普段使わないので二階に少しだけあります。

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置き棚側はこちら。

Tシャツ、ニット、ボトムス、小物類はこちら。

手前の何も置いていないところは一時置きとして利用しています。

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その他の要素として、照明はオートになっており、入ると自動点灯します。

コーディネートしやすいように100形相当の温白色のLEDダウンライトを3つ設置しています。

 

メリット.動線が楽になる

収納の基本は使う場所にあるということ。

これは服にも同じ事が言えますし、ファミリークローゼットにはバッグ等も置くことができます。

 

例えば、起床してから朝ご飯を食べ、洗面所で身だしなみを整え、ファミリークローゼットで着替えれば、二階に行かなくて済むので、朝にバタバタしません。

 

帰宅してから、まずファミリークローゼットで服を着替えて荷物を置き、洗面で手洗いうがいをし、リビングへ行けます。服や荷物がちらかりません。

 

寒い時期にちょっと散歩したい。ゴミ捨てしたい。外の空気を吸いたい。そんな時でも上着が取りやすい。気兼ねなく出かけられます。

 

リビングにいてちょっと寒いな・暑いなと思った時に、すぐ着替えられる。

私は結構寒がりなので、助かります。筋トレやめたからか・・・!?

 

明日の準備をしなくちゃ・・・と思って荷物を整理するときも、バッグに入っていたアレどこだっけ・・・と探すときも、バッグがファミリークローゼットにあれば、二階に上がらなくてもいつでも準備できます。

 

メリット.家事が楽になる

もう一度間取り図を見てみますと、洗面所とファミリークローゼットが隣り合わせにあるのがわかります。

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これで洗面所に乾燥機を用意しておけば、洗濯・乾燥・収納が短い動線で完結します。

 

洗面所が一階にあり、二階のベランダに干すという家を仮に想定してみます。

一階で洗濯→二階で干す→一階で待つ→二階へ取り込みに行く→一階で畳む→二階で収納する

という流れだと、二階を3往復してることになります。

二階で畳んで収納するなら2往復。

一階の洗面所に乾燥機があっても1往復は必要です。

一階にファミリークローゼットと乾燥機があれば、もう二階に行く必要はなくなります。

すべてが乾燥機を使用できるものではないのも確かですが、浴室乾燥機があれば生地の弱いオシャレ着なども一階で洗濯乾燥まで終わらせることができます。

 

 

メリット.収納の充実と使いやすさ

ファミリークローゼットがあれば、その広さにもよりますが服だけではなく、その他の物も収納できます。

もちろん、ファミリークローゼットという枠にとらわれず、収納できればなんでもいいのですが、玄関や一階の使いやすい位置に、大きな収納があるというのがポイントです。

普通の収納にはサイズ的に入れにくいスポーツ用品や、大型のものが収納できます。

わが家で収納しているサイズが大きいものは、スポーツ用のバッグ、来客用のクッション、リビング用の簡易ベッドがあります。

 

わが家のファミリークローゼットでは、もちろん服を収納するのが主な目的ですが、他のものもいっぱい置いています。

例えば、バイク用具(ヘルメットとか)クッション、工具、リビング用の簡易ベッド、ルンバ、脚立(小型)、クイックルワイパー、頂きもの、お出かけ用品、などなど・・・笑

これらは置く所があればどこでもいいんですが、使いやすい場所というのも重要になりますね。

わが家のファミリークローゼットの扉は常に開けっ放しで照明もオートなので、扉を開けなくても気軽に取れます。

他の収納は、扉を開けたりする手間があるので、ここにある物が一番取りやすくて、つい置いてしまいます。

 

広い収納を用いてストック品を充実させることもできます

わが家にはあまりストック品がないので例にはなりにくいですが、写真にもあるように、おむつのストックは大量に置いています(笑)

大きい収納を置くのはシューズクローゼットの役割、ストック品を置くのはパントリーの役割ですが、わが家ではこのどちらも無いためファミリークローゼットが代わりに役割を担っています。

 

メリット.キレイを維持できる

実家にいたときに、リビングには脱ぎ散らかした上着や、通勤通学に使用しているバッグが散乱していました。

これらが散乱してしまうのは、私がズボラというのもありますが、物の定位置がないということも理由の一つだったと思います。

結局、二階に行かないと上着やバッグを置く場所が無いので、リビングに置いてしまう。

だからリビングがゴチャゴチャしてしまうんですね。

実家にいたとき母は「なんでみんな片付けないんだ・・・」と嘆いていました。

 

これが、収納にゆとりのある間取りにしていれば、もっとキレイな部屋にしやすかったのかなと思います。

ファミリークローゼットであれば物を定位置を作りやすい。

参考までに、わが家の定位置を少し紹介します。

 

ちょっとゴチャゴチャしてますが、バッグはこちら。

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部屋着は脱いでポンと置いときます。

後で処理したい物などは一時置きの棚に置いといて、必要に応じて移動させます。

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メリット.暑いところで着替えなくてすむ

この記事を書いているのは、8月のクソ暑い日です。

わが家は発泡ウレタン断熱で気密もそこそこ、夏の直射日光が屋内に入らないようになっていますが、それでも高性能住宅では無いので閉め切っていると夏の二階はそこそこ暑いです。

 

クーラーをつけて寝て、その翌朝であれば二階のクローゼットで着替えるのは楽だと思います。

ただ、普段一階のリビングにいて、お昼に出かけるために着替えます、となって二階に行くと暑い。

夕方か夜に帰宅し、二階で着替えようとすると昼間の熱が残っていて暑い。

そんな酷暑でも、ファミリークローゼットが一階にあれば二階よりだいぶ涼しく着替えることができました。

 

冬はどうかというと、冬はあまり一階も二階も気温が変わらなかったので、特段メリットは感じませんでした。

着替えるのに寒かったら暖房をつけられるようにと、ガスファンヒーター用のガス栓も用意しておきましたが、今のところ使わずにそのままです。

冬は断熱の効果で家のどこにいてもそんなに寒くないので、困らなかったんだと思います。

 

メリット.小さな子供がいると便利

わが家にはそろそろ生後5か月の娘がいます。

お出かけの前に、娘がいるリビングからファミリークローゼットに移動して着替えたりしても、娘の気配が感じられるのでゆっくり服を選べます。

 

もう少し子供が大きくなってきてからは、子供と一緒にファミリークローゼットで着替えることもできると思います。

階段の上り下りが簡単にできるようになるまでは、一階にあると子供を移動させるのも楽なので嬉しいですね。

これからの事は想像でしかありませんが・・・。

もっとも、子どもが小さいのは少しの間だけですから、そこまで重要視するポイントではないかもしれません。

 

メリット.家族構成や生活スタイルに合わせて収納の仕方を変えられる

これはファミリークローゼットのシステムにもよりますが、わが家のものはハンガーポールも棚も、すべて着脱可能なパーツになっています。

パーツを買い替えれば全面ハンガーポールにすることも、棚にすることもできます。

収納する物に合わせて、位置を変えることもできます。

 

子どもが増えたらもっと密度を上げた収納にすることもできるし、大きな荷物が置きたくなったら棚を減らすこともできる。

半分ぐらい本棚にしてもいいし、おもちゃ置きスペースも作れます。

服に限らず、色々な収納スペースとして利用できます。

 

デメリット.スペースを必要とする

デメリットと言うべきかはわかりませんが、一階にファミリークローゼットとリビングと水回りを用意しようと思うとそれなりの広さを必要とします。

収納のためだけの部屋を作るならリビングを広くするよ。とか、それなら和室を作りたい。という考え方も当然あると思います。

 

ただ私は、一階に個室があるより収納があったほうが便利だろうと考えたので、個室は諦めてファミリークローゼットを採用しました。

実家は普通の4LDKの戸建てでしたが、一階の和室が個室して機能しておらず、パントリーやクローゼット替わりとして使われていたというのも、この考えに影響を与えたと思います。

 

最近は、一階の個室のメリットを、ファミリークローゼットで肩代わりすることもできるのではないかと思っています。

例えば子供用の布団やマットレスを用意しておけば、小さな子供を寝かせるスペースとして使うことができます。

 

加えて、年老いたときに一階で生活できる寝室として個室が欲しい、という要望に応えることもできます。

どういう事かといいますと、リビングに布団を置いておき、使い終わったらファミリークローゼットに収納させるのです。

二人が寝るだけのスペースをリビングに用意するのは難しいと思いますので、一人はソファーに寝る事にしましょう。

和室でも、布団を使い終わったらに押入れにしまうように、ファミリークローゼットに収納すればいいんです。

リビングとファミリークローゼットの位置によっては少し移動に手間取るかもしれませんが、実は最近はそれと同じことを既にやっています。笑

 

リビングにあるソファーやリクライニングチェアで、夫婦のどちらかが寝落ちします。

寝落ちした人を起こして二階に行くのは面倒だし、だいたいその時間になると子供もリビングで寝ているので、寝てないほうの人も、リビングで一緒に寝ることにします。

このとき、ファミリークローゼットに収納してある三つ折りの高反発マットレスを持ってきて、リビングで一緒に寝てしまうのです。

 

もし二階に移動するのがつらい年齢になったとしても、これと同じ事をすればいいだけです。

もっとも、マットレスや布団を移動させるのと、自分が二階に行くのとどっちが楽かと言えば、二階に行ったほうが楽だと思いますが・・・。

ちなみに、リビングで夫婦の片方が寝落ちするというのは、多いと週に3回ぐらいやってしまいます。笑

 

デメリット.思春期以降の子どもが嫌がるかも

ファミリークローゼットのデメリットとしてよく注目されるのが、子どもが思春期になったら親と同じスペースで着替えるのは嫌がるのでは?という意見です。

私は経験していないので想像でしかありませんが、確かに娘が育ってきたら嫌がるだろうなぁと思います。

 

ただ、子ども部屋にもクローゼットを用意しているので、そうなった時は子供分だけでも個室においてあげるべきかなと考えています。

もし洗濯乾燥したものを個室に持っていくのが面倒なら、とりあえずファミリークローゼットに洋服を置いておき、必要に応じて子どもの手で二階へ移動させるというのも手でしょう。

子ども部屋にクローゼットを設置させる余裕がなくても、後付けのワードローブというものもあります。

子どもは嫌がる時期もあるかもしれませんが、この問題に関しては、新築した家に30年40年住むであろう私達の希望を最優先させるべきだと思います。

 

デメリット.服のすべてを一か所に集めるのは困難 

私は、たぶん男性にしては服が多いほうです。

妻は逆に女性としては少ないほうかもしれません。

しかしこの二人だけでも、5畳弱あるファミリークローゼットに服が納まりません。

頑張ればいけるかもしれませんが、無駄にオフシーズンの服を置いててもホコリ被るだけなので、オフシーズンの服は二階に寝室にあるクローゼットに入れてあります。

下着や靴下類は洗面所にあるチェスト(たんす)に収納しています。

 

つまり、3箇所に衣類が分散している状態です。

子どもが大きくなったら、ファミリークローゼットにある私達の分をもう少し減らすか、棚の密度を上げる必要が出てくるでしょう。

大きなファミリークローゼットを作ったとしても、そこに家族全員分の服を一つにまとめるのは難しいのかなと思いました。

ミニマリストの方々ならいけるかもしれませんが・・・。

 

年に2回の衣替えをすればいいだけなので、大きなデメリットだとは思っていませんが、複数個所に服が分散するのでそれを管理する手間は多少必要になります。

何度も言いますが収納の基本は使う場所にあるということが基本なので、ファミリークローゼットにオフシーズンの服があっても、使いやすい収納が無駄になってしまうだけです。

ファミリークローゼットがあればそこにすべての衣類が収納できる・・・と思わず、各個室にはクローゼットを別途用意しておいたほうがいいと思います。

 

終わりに

ファミリークローゼットについて、色々書かせて頂きました。

わが家としては採用して大満足な要素であり、来客の方からもコレは欲しい!とよく言われるものなので、ぜひもっと流行って欲しいなと思っているところです。

 

しかし、スペースが必要になるという大きな問題が、どうしても難しいところです、家の広さは限られていますから。

私達は駅が遠い、安い土地を買ったので何とかなりましたが、首都圏にお住まいの方はなかなかそうもいかないでしょう。

 

ファミリークローゼットはどのぐらいの大きさにしたらいいの?とお考えの方には、こちらもご覧ください。

muimuim.hatenablog.com

 

また、ファミリークローゼットを導入したい人におすすめなのは、1階完結型の間取りです。詳しくはこちらから。

muimuim.hatenablog.com

 

今回もお読みいただきありがとうございました。