IKEAのIVARの特徴とは?木製ラックを塗装する為に、電動サンダーを使ってヤスリがけする。
先日、IKEAのIVAR(イーヴァル)というラックを買いました。
このラックに塗装する前の準備として、試し塗りした事を前回の記事でお伝えしました。
今回はこのラックを紹介すると共に、塗装する前にヤスリがけをするという記事です。
1日で終わらなかったので、塗装は別の記事にまとめます。
購入したIVARとは?
IVARとはIKEAの定番的なアイテムで、自分で組み立てるタイプの家具なのですが、パーツがバラ売りされているので自分の欲しい形に作ることができます。
公式によると、「とても優秀なIVAR収納システムは、お客さまの家庭内のニーズに50年以上も誠実に応えてきました。」とありますが、本当に50年も同じシリーズを続けているのでしょうか。バージョンアップを重ねていたとしても、スゴイ。
特徴としては、以下のものがあります。
- パーツがバラ売りなので組み合わせが自由
- バリエーションが豊富
- 安い
- 頑丈
- 無垢材(ホワイトパイン)
- 無塗装
- 後から買い足したものを左右に繋げて拡張できる
購入した理由は、安くて頑丈かつバリエーションが豊富で、無垢材かつ無塗装だからです。ほぼ全部じゃん。
私は50㎝の奥行の木製ラックが欲しかったのですが、この奥行のラックは少なくてあまり選択肢がありませんでした。
寸法が良くても色や形がイメージと違うとか・・・
また、無垢材を使用していてこの価格はIVARしかありません。
例えば幅90㎝奥行30-40㎝高さ180cmのラックで考えると、IVARなら税込6900円ですが、無印良品、サンワダイレクトだと税込15000円弱で、2倍近い開きがあります。
耐荷重が低く、棚板がスノコのような物で良ければ、もう少し安いものもあると思いますが、ニトリで見たものは棚板あたりの耐荷重が10㎏しかありません。IVARなら50kgまで耐えられます。
耐荷重10㎏では本のようなものを載せたら棚板がゆがむ恐れがあります。
無塗装なのはメリットでありデメリットでもあります。
例えば無印良品のウッドラックは無垢材ですがアクリル樹脂塗装されているので、汚れや傷には強いと思います。
ただ既に塗装されている場合、その上から木製のメリットを生かした塗装をすることはできません。
ホワイトパインの素材感を生かした色は嫌いではありませんが、わが家のカラーには合わないので選択肢から除外されました。
無塗装のメリットは安いことと、自分で好みのカラーにできることです。
ただし、失敗するリスクや既製品に比べると高度な塗装がしにくいデメリットもあります。
今回購入したIVARはこちら。画像はサンプルなので本物とは少し異なります。
幅89cm奥行50cm高さ124㎝の棚板4枚で、確か8900円だったと思います。
ヤスリがけのために準備したもの
無塗装のウッドラックであるIVARに、好みの色を塗装したいと思いますが、塗装の前にはヤスリがけを行う必要があります。
ヤスリがけを行うと、表面がキレイに仕上がる、塗装のノリが良くなる、木目がキレイに表現される、などメリットがたくさんあります。
ヤスリがけをするにあたって、準備したものはこちら。
- 雨以外の天気の屋外作業場
- 音が出てもいい環境
- 汚れてもいい恰好
- 作業台
- 電動サンダーと布やすり
- 養生テープ
- 養生ボード
- 100均のブラシ
- 布きれ
IVARは2個目の購入なのですが、前回は面積的には1/3位のサイズだったにも関わらず、ヤスリがけに1日近くかかった記憶があります。
なので、今回はこのために電動サンダーを買いました。
これは使ってみてびっくり。ヤスリがけが電動だとこんなに楽だとは。
3000円位で買える工具なのに十分使えます。スゴイ。
音はうるさいので近所の目が少し気になりますが、ヤスリがけが超楽になりました。
電動サンダーでヤスリがけ
まずヤスリがけするパーツはこちらです。
80cm×50cmの棚板4枚と高さ124cmの支柱2本。
結構ボリュームありますね・・・。
ざっと計算するとヤスリがけする面積は4平米相当でしょうか。畳2.5枚分です。
屋外の作業台でヤスリがけをします。
これが屋内だと木の粉が舞うのできつい。集塵機能のあるサンダーであればだいぶ異なりますが、それでも出ない訳ではないので屋外のほうがいいです。
最初うっかり失敗してしまったのが、ヤスリ掛けする木材を置く場所が平坦でないと、木材が振動したときに傷がついてしまいます。
試し塗りしたときの木材は、適当なところでやったらヤスリがけした裏面が振動で傷ついてしまいました。
家具でいきなり本番やらなくてよかったー。
本番では、作業台の上に養生ボードを置いて作業しています。
作業台があると楽に作業できます。
なんだかんだ4時間位?ヤスリ掛けに時間がかかったので、これをもし変な姿勢でやることになってたら腰が死んでたかもしれません。
それではさっそくヤスリがけしてみましょう。
ヤスリ前がこちらで、
ヤスリ後はこちらになります。
比較するとこんな感じ。
木材が黄色く見えるほうがヤスリ前で、白く見えるほうがヤスリ後です。
黄色く見えるヤスリ前は、よく見ると木目と交差する形で波打った模様が入っています。
画像だと少しわかりにくいかもしれません。
これが何なのか、調べてもよくわかりませんでしたが、私は木材加工時に発生した模様だと思っています。
これが塗装すると地味に目立つんですよね。
なので、この模様は荒い60番のヤスリで削り落としちゃいます。
もう1枚張ってみます。
縦模様が消えているのがわかりますでしょうか・・・。
支柱が終わったら、今度は棚板です。
両側には樹脂のパーツがついているので、そこは養生テープで保護します。
60番→120番→240番という形でヤスリがけしていきます。
面倒なので、目立たない裏面は60番→120番で止めちゃいます。
IKEAの棚板の裏面にはバーコードや商品説明のようなものが張ってあり、これを剥がすと跡が残ってしまいます。
なんで跡が残るようなシールにしたのか。
これはIKEAクオリティなので仕方ないところもあります。
画像で中央のところにシールの跡があるのがわかりますでしょうか。
60番の電動サンダーでゴリゴリやると落ちますが、ヤスリで削らないと落とすのは難しいと思います。
シールがついた写真が残っていないのが残念です。
ちなみにIKEAクオリティとは私が勝手に付けた言葉です。
センスが良くて安いが、品質のどこかが欠けている。
ただそれを全部ひっくるめてIKEAは良い・・・そう思っています。
ヤスリがけが終わったら、ブラシで表面についた木の粉を落とします。
ただ、ブラシやスポンジで頑張って落とそうとしても落としきれないもの。
ブラシをかけたあとに指でぬぐってみると木の粉が落としきれていないのがわかります。
そんな時は、濡れた布きれで拭いてしまいましょう。
ブラシで落とした後も、布には木の粉がいっぱいつきます。
木の粉がついたまま塗装してしまうと、木の粉に塗料がついてザラザラな変な感じになるので注意です。
拭いては布きれを洗い・・・を繰り返して、木の粉をぬぐいます。
そして木材を乾燥させたらヤスリがけは終わりです。
木材によってヤスリがけの仕方はまた多少異なってくると思いますし、好みにもよってやりかたは変わります。
ただ、SPFやパイン(松)などであればこんな感じでいいのかなと思います。
ヘコミや節の処理、砥の粉による導管の処理など、塗装前の下地処理は色々ありますが、面倒なので今回はヤスリだけにします。
今回、ヤスリがけには4時間ぐらいかかってしまい、塗装に入れず1日が終わってしまいました。
電動サンダーのコツがいまいちわからなかったので時間がかかりましたが、次なら2時間ぐらいでいけるかな。いけるといいな・・・。
それでは次の連休辺りに塗装したいと思いますが、晴れればいいなぁ。
今回もお読み頂きありがとうございました。
水性ステインとブライワックスをパイン材に重ね塗り。家具の塗装前に試し塗りする。
こんにちは、むいむいです。
台風過ぎて涼しくなってきたので、DIYにはちょうど良い季節になってきましたね。
先日、IKEAのIVAR(イーヴァル)というラックを買ったので、これから塗装をしたいと思います。
このラックは小さいサイズのものを既に持っていまして、なかなか気に入ったので二個目を購入しました。
ただ前回買ったものは塗装してそこそこ上手くいったものの、他の家具と比べると若干色合いが淡い仕上がりになってしまいました。
なので、今回は家具を塗装する前に、希望の色合いが出ることを確認してから塗装したいと思います。
要は試し塗りですね。
水性ステインにブライワックスを重ね塗りするとどんな感じになるか?という事が、この記事を見るとわかるかと思います。
なお、素人がネットを見ながら塗装しているので、内容はうのみにしないで下さい!
過去に行った塗装はどうだったか?
以前塗装したIKEAのIVAR(イーヴァル)がこちらです。
確か、ワトコオイルのダークウォルナットで2度塗りしたと記憶しています。
悪くない色ですが、若干色のノリが薄いように感じます。
これはこれで気に入っていますが、いま我が家にある家具や建具はウォルナット風の色合いにしているので、新しく入る家具はできるだけそれに合わせたい。
しかし、以前使ったのと同じワトコオイルのダークウォルナットでは、重ね塗りしてもそこまで濃い色になりません。
という事で、今回は水性ステインで着色させたあとにブライワックスで表面の仕上げと風合いを出すという形にしました。
以前にその水性ステイン+ブライワックスで塗装したときに良い感じの色が出たのですが、水性ステインがどんなメーカーでどんな色だったか覚えていないので、今回新しく試してみることにしました。
なぜ水性ステイン+ワックスにしたか?
少し話が寄り道してしまいますが、なぜ水性ステイン+ワックスなのでしょうか。
木材を塗装するには色々な手段がありますが、コレやっときゃ間違いない、というのが実はあんまりなく、私のような初心者だとどうやって塗装したらいいの?と悩んでしまいます。
入手が楽で加工もしやすく値段も安いという、パインやSPFなどの木材は、実は塗装が難しいというのも悩みどころです。
初心者が扱いやすい塗装だと、
オイル塗装(ワトコオイルなど)だと色が出にくい。
ワックス(ブライワックスなど)単独だと色が出にくい。
水性ステイン単独だと保護が出来ない。色移りしてしまう。ツヤ感が出ない。
色付きニスは塗るのが難しい。
といった感じで、調べると意外と選択肢が無いのです。
木材のよさを引き出す塗装 – 塗料の違い | タビログ(Tabilog)
大変参考にさせて頂いた上記のサイトによれば、SPFと相性のいい塗料は水性ステインしか無いそうです。
水性ステイン+保護のためにニスを塗ることを推奨していますが、ニスは難しいし好みの風合いが出しにくいという事から、私は保護にワックスを使用する事にしました。
SPFやパイン材というのは柔らかいため、ひっかいたりすると容易に傷が付きます。
ワックスは多少の水をはじいたり汚れから守ったりという点では保護力はありますが、ニスに比べれば強くないので、傷は簡単に付きますしコップの水染みとかもアウトです。笑
なのでテーブル等には向きませんが、収納やディスプレイ用のラックであれば十分かなと考えました。
もし傷が気になるようであれば、目立つ一番上の棚板だけヤスリでワックスを削ってニスに塗り直そうかなと思っています。
今回使う塗料はこちら
まずは和信ペイントのポアーステイン、オークとチェスナットです。
ポアーステインのポアーって何なんでしょうね。
調べてもわかりませんでしたが、水性顔料着色剤と書いてあるので水性ステインと考えて良いと思います。
この塗料がAmazonなどでも入手が容易で、ホームセンターでも売っていたので使用しました。
同様にネットで買える塗料で、アサヒペンからも水性ステインが販売されていたので悩みましたが、そちらは「薄めずに使用して下さい」と書いてあったのでやめました。
このワシンのポアーステインは、薄めて使用することが出来るので色の濃さを調節でき、便利です。
あとは有名なブライワックスのジャコビアンです。
これは以前に塗装したときのあまりです。
試し塗りする
ではまず、試し塗りするのはこちらの2x4の切れ端です。
事前にヤスリ掛けしてあります。
ポアーステインのオークとチェスナットは、試しに他の木材に軽く塗ってみたら、かなり濃かったので同じ量の水で希釈することにしました。
ただ、オークだとちょっと黄色いし、チェスナットだと暗すぎるかなぁという予想があったので、二つを合わせた塗料も作ってみました。
水性塗料だとこうして混ぜて新しい色を作れるのもいいですね。
カップで計量しながら、同じぐらいの水を入れます。量は結構適当です。
出来た塗料を、スポンジで塗ります。
スポンジだと終わったら捨てられるので試し塗りには便利です。
これは食器洗い用のスポンジなので試し塗り以外では使えませんが、激落ちくんのようなメラミンスポンジは固さがあるので、通常の塗装にも向いているそうです。
塗れました。
塗りたては濡れた感じがありますが、乾くとだいぶ色が変わります。
同じように他の2色もやっていきます。
上から、オーク、オーク&チェスナット、チェスナットです。
1時間ぐらい乾燥させたら2度塗りを行います。
乾燥時間は気候や塗料によって異なります。
これを見ると、上2個はあんま変わらないものの、チェスナットは既にかなり濃いですね。
2度塗りしました。
どれもかなり濃くなってきましたね。
更にここにブライワックスを塗ります。
ブライワックスの塗り方はスチールウールだったりスポンジだったり、人によって道具が異なるようです。
うちは大体その辺にある布切れとかで塗っています。笑
通常であれば塗った後にブラシで定着させるのですが、そこは今回省略します。
塗りました。先ほどより若干くすんでいます。
布でこすったので程よいツヤも出ています。
上から、オーク、オーク&チェスナット、チェスナットです。
オークだと赤みが強く感じるし、チェスナットだと暗いから、中間のオーク&チェスナットにしようかなー。
比較・まとめ
これを試しに家の建材で使われているLIXILのクリエモカ色と比較してみます。
うーん・・・ 濃い!!!
単体で見るといい色なんですが、まわりの建材や家具と比較すると若干濃い気がしました。
やっぱりウォルナットかオリーブも買っとけばよかったかな。
それとも水をもう少し多めにすればこのままでもいいのかなー。
もうめんどくさいのでこのままでいいような気もしてきた。
悩みますが、試し塗りをすることでイメージしてた色と違った・・・という事は少なくなります。
今回、2倍に希釈しているにも関わらず結構濃い色が出ました。
和信ペイントの公式の色見本と比較してどうでしょうか?
塗料の色見本があっても、木材の種類が変われば出る色も変わりますから、難しいところです。
それでは次回は、気が変わらなければラックの塗装をしてみたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
1億円の家ってどれだけ凄いの?3000万円の自宅と比較する。
引用:浦安ファン.com
上の画像は、最近分譲されている1億円を超えるような住宅街です。
これを見かけたとき、まずその高額な値段に驚きました。
すごい家だ。しかし、庶民には無縁すぎる。
・・・でも、この家はわが家と何がそこまで違うんだろう?
そして、1億円の価値はあるのだろうか?
気になったので、調べてみました。
なお、この記事は結構長いのでお気をつけ下さい。
今回対象とする、千葉県で売り出し中の分譲地がこちらです。
浦安という人気の立地で40坪以上の家が立ち並ぶ、ハワイをイメージした高級住宅街。
現在売り出し中の区画のボリュームゾーンは9000万円~1億円前後で、高いものだと1億3000万位(!?)のものもあります。
それに比べてわが家は、土地建物諸経費入れて3000万円ぐらいのローコスト住宅。
価格が3倍も違うのだから、きっと何もかも違うはず。
という事で、わが家と1億円住宅を比較し、打ちのめされるという記事です。
比較対象になるのは、前述したとおり千葉県浦安市のアイルズです。
千葉県の高級住宅街として数年前から売り出しをかけていて、気になったので調べてみました。
なお、この比較に必要なデータは基本的に、各ハウスメーカーのアイルズに関する記述、記事執筆時に中古で売りに出ていた物件のデータ、グーグルストリートビューの3点から割り出しています。
筆者の知識不足による比較ミスも当然あると思うので、へーそうなんだー位の気持ちで閲覧して頂けると幸いです。
なんらかの意思決定をするときの参考にはしないでください。
また、パナホームは現在の名称はパナソニックホームズですが、長いので記事内ではパナホームと記載します。
- 比較対象のアイルズとは?
- 比較対象のむいむいの家は?
- 価格で比較
- 立地で比較
- 耐震性能で比較
- 断熱性能で比較
- 外壁で比較
- 屋根で比較
- 外構で比較
- 内観で比較
- 水回り設備で比較
- 収納で比較
- 間取りで比較
- 省エネルギー設備(ZEH)で比較
- その他の設備で比較
- サポートで比較
- まとめ
比較対象のアイルズとは?
私も詳しくは知らないため、簡単に調べたところ以下の事がわかりました。
2013年末から何度も分譲しており、今は500戸を超えている。
浦安市の地価も人気も上昇傾向にあるため、販売価格も年々上昇中。
記事執筆時最新の分譲地は、ミサワホームが8,480万円~13,200万円
パナホームが7,980万円(1区画)~12,600万円
ボリュームゾーンとしては9000万~1億円
敷地面積50~60坪、建物延床面積36坪~49坪
基本的には建売ですが、セミオーダーの区画もあったそうです。
高級路線なので建物のグレードも高めで、建売としては最高レベルだと思います。
2013年末から何期にもわけて建築しているため、初期と現在ではグレードが異なる可能性があります。
街並みのイメージはこんな感じです。
オーシャンビューもあるので、販売価格が高いのは海側と思われます。
間取りは記事執筆時はこちらから見れますが、将来的には見れなくなるかもしれません。
転載できないのでこちらをご覧ください。
パナホームはこちら。
区画図・間取り|THE ISLES ジ・アイルズ|新築分譲住宅 一戸建て住宅 土地分譲の情報が満載! - Panasonic
ミサワホームはこちら。
間取り<THE ISLES COAST COUNTY>|THE ISLES PALM|ジ・アイルズ ミサワホーム
比較対象のむいむいの家は?
2018年末に地元ビルダーの建築条件付き土地に建てた、半注文住宅です。
グレードは一般的な建売に比べれば若干高めな所もありますが、お金をかけてない所は普通です。
千葉県北西部で、立地は閑静だが駅が遠いという所に建てました。
土地が安いところに建てたので、全部込みで3000万円ちょいでした。
この記事では、むい家と呼びます。
間取りはこんな感じで、敷地面積50坪、延床面積33坪です。
価格で比較
むい家はトータル3000万、アイルズはおよそ9000万円で、3倍の価格差があります。
これはすごい。
アイルズの一番多いパターンとしては、敷地50坪、延床面積42坪位だと思います。
パナ・トヨタ・ミサワホームの坪単価はおおよそでしかわかりませんが、アイルズの仕様を見た感じでは42坪だとすると建物で3500万円位なのではないでしょうか。
残りの5500万は、土地です。
5500万÷50坪だと110万円で、浦安市の公示価格が坪108万円ですから、近い感じがしますね。
500万円ぐらいはズレがあると思いますが、アイルズは建物3500万、土地5500万、大体こんなところだと思います。
むい家は建物が33坪で2000万、土地が50坪で900万なので、土地で6倍の開きがあり、建物は1.75倍位の差という事でした。
やはり、新浦安という立地もあって土地代が高いですね。
都内だともっと恐ろしいと思いますが。
立地で比較
立地はもっとも比較が難しいポイントでもあります。好みもありますし。
まず、都心まで通勤するとして駅までの距離を考えてみましょう。
駅までの距離と所要時間
まず、駅までの距離ですが、アイルズは区画にもよりますが2.5㎞位なので駅が遠いほうですね。自転車かバスを想定していると思われます。
むい家も最寄まで2㎞位なので同じ位でしょう。徒歩は少し厳しい距離です。
同じ千葉県北西部なので、最寄り駅から東京駅までのアクセスを考えてみます。
アイルズの最寄り駅(新浦安)から東京駅までは快速17分、各駅20分。
むい家の最寄り駅から東京駅まではだいたい40~45分位です。
家から駅までのアクセスも総合的に考えてみるとどうでしょうか。
アイルズはバス利用~新浦安~東京駅だと40分+バス停までの時間。
自転車で2.5㎞を走行したとしたら、自転車から電車の乗り換えも考慮し、電車時間+15分で35分位でしょうか。
アイルズは高速バスで東京駅に出る事も可能なようです。そのあとの乗り換えが面倒かもしれませんが、座ったまま通勤できるのはすごい。所要時間はおよそ50分で700円位だそうです。
むい家も自転車利用だと、電車時間+15分で1時間弱ぐらいです。
バス利用で大きな駅に出てからいくのでも同じぐらい。
通勤時間だと、片道20分~25分位の差が出るようですね。往復だと2倍です。
やはり高いだけあって立地はいいですね。
ただ、アイルズは都心に近いとは言え、通勤重視の立地ではなくリゾート風というか閑静で広々とした分譲地というイメージなので、通勤にはそこまで強くないのかなと思います。
学校・周辺商業施設
中古で出ているアイルズの物件から、情報を持ってきてみました。
もちろん場所によって条件は色々変わると思います。
アイルズの情報は以下の通り。
小学校、中学校 500m
幼稚園 500m~1km
ニューコースト新浦安(総合商業施設、スーパー有) 1km
最寄の新浦安駅にはアトレ・MONA・イオンと3つの商業施設あり。
むい家はと言うと、
小学校も中学校も1㎞以上
幼稚園と保育園は500m~1km
スーパーは1㎞位に1か所、3㎞圏内に7箇所位
大型商業施設は5~6㎞先ですが、色々選べます。
近い駅にはスーパーが入っているぐらい。
バスで行く大きな駅には何でもあります。
ざっと比較すると、アイルズは学校が近いので子どもにやさしい。
また、徒歩&自転車で大体のことはできる。
むい家は若干学校が遠いので子どもが大変かも。
商業施設は車が無いと厳しいが、あれば大体何とかなる。
私の視点からだと、スーパーや商業施設は夫婦で運転できるので何とでもなりますが、学校はアイルズのほうが完全に環境が良いと思います。
教育水準も浦安(アイルズ)のほうが高そうだと思いますが、
それ以外の土地条件
これも挙げるときりがないのですが、簡単に触れるとこんな感じでしょうか。
治安が悪くないか
音・臭い・砂埃・虫などの害がないか
災害に弱い地域ではないか
坂が多くないか
川・電車路線などで分断されないか
周辺道路に問題はないか
前面道路は広いか
お互いに治安は良く、害も少ない、周辺道路や前面道路に問題はありません。
坂、災害、塩害、液状化、津波については書くと長くなるのでやめますが、お互いに一長一短があり、ネガティブな要素に関する周辺環境に関してはそれほど差はでないのかなと思います。
ただ、アイルズは都心に近いにも関わらず閑静であり、公園や海などの自然にも恵まれた人気の立地。
キレイに分譲されて回りの家も外構もキレイだし車道や歩道も広いという、プレミアム感は大きくあると思います。
自然豊か&リゾート風&閑静&キレイという、ポジティブな要素に関しては浦安は強いように思えます。
立地まとめ
まとめると、都心へのアクセスや子どもの事を考えるとアイルズは良い。
浦安の住環境というプレミアム感もある。
妥協すればむい家の立地でもそんなに問題はない・・・と思いたい・・・。
耐震性能で比較
やっと本題に入れましたね。
軽量鉄骨造のパナホームとトヨタホームは標準で耐震等級3、木質パネル工法のミサワホームはよくわかりませんが、MGEOという免振装置は標準装備だし耐震等級2以上相当はあるのかなと思っています。
むい家は在来木造+ダイライトの耐震等級1です。
私は耐震等級1で良いという判断をしたのでこれで十分だと思っていますが、熊本地震の事を踏まえると耐震等級は高いほうが良いのは確かでしょうし、ハウスメーカーの施工のほうが安心できるのも確かです。
耐震性能や安心感はやはりハウスメーカーのほうが当然上だと思います。
断熱性能で比較
ここは比較が難しいポイントで、商品ごとに設定値が異なる事もありますので、アイルスで実際何が使われているかはわかりません。
ただ、パナホームの標準的工法を一例としてあげて、比較する事にします。
パナホームは外壁部分は170㎜、天井は200㎜のロックウールで、床は60㎜ポリスチレンフォームの基礎断熱だそうです。
むい家は外壁100㎜、天井200㎜の吹付ウレタン系で、床は90㎜グラスウールの床断熱です。
パナホームのサッシの詳細はわかりませんが、標準的な仕様でYKKのアルミ樹脂ハイブリットペアガラスだそうなので、アイルズもおそらくそれを採用していると思われます。
むい家はLIXILのサーモスLで、同じアルミ樹脂ハイブリットペアガラスです。
断熱性能は、総合的に考えるとアイルズのほうが若干高そうですが、そこまであまり変わらないレベルなのではないかと思います。
外壁で比較
パナホームはキラテック(パナオリジナルのタイル)で、ミサワホーム、トヨタホームはサイディングもタイルもやっているというイメージですが、今ミサワから販売している区画は総タイルだそうです。
やはり総タイルはかっこいいですね、高級感が違います。
引用:8/13完成間近のアイルズPalmの第3期の工事状況 | 浦安ファン.com
むい家はケイミューの窯業系サイディング、光セラ16㎜と21㎜なので、アイルズのほうが上ですね。
光セラも悪くないとは思いますが、汚れにくさも見た目もタイルのほうが上です。
見た目はサイディングや塗り壁が好きな人もいっぱいいるので、好みな部分もありますが、一般的には継ぎ目がなく汚れにくい外壁タイルのアイルズのほうが上です。
ちなみに外壁タイルを使用しているのは新築全体の3~4%程だそうですが、ここの区画はほとんどが総タイルなので、そう考えるとすごいですね。
屋根で比較
アイルズの屋根材は、茶色系の瓦で統一することで街の一体感を出しています。
むい家はコロニアルグラッサなので、一般的なグレードです。
アイルズの瓦は軽量粘土瓦なのか瓦風スレートなのかはわかりませんが、一般的なスレートに比べればグレードは上だと思います。
引用:ジ・アイルズPalmの二期街区が販売開始! | 浦安ファン.com
高級住宅街らしく、軒の出も900mm位はありそうです。雨樋も良いものを使っているようです。
むい家の軒の出は600㎜なので、これも負けていますね。雨樋はサーフェスケアFS-2なので、これは同格です。
屋根・軒の出はアイルズのほうがグレードが上です。
外構で比較
内観で比較
アイルズの内観は、以下を参考にしました。※後日だと見れないかも
海側や角地は特に高そうなので、それ以外でなるべくチョイス。
区画図・間取り|THE ISLES ジ・アイルズ|新築分譲住宅 一戸建て住宅 土地分譲の情報が満載! - Panasonic
間取り<THE ISLES COAST COUNTY>|THE ISLES PALM|ジ・アイルズ ミサワホーム
写真に写っていないところ水回り等は、2015年末に完成して中古で売りに出ている8000万円位の中古物件の写真を参考にします。笑
壁紙はおそらく普通のクロス、床も普通のグレードのフローリングと思われますが、区画によってはタイル床のところもあるようです。
ドアは高級感のあるハイドア(天井まであるドア)ですね。
リビングの掃き窓はハイサッシ(高さ2300?)や、スライディング窓(完全に開放できる窓)などが使用され、開放的な空間になっているようです。
エコカラット等の内装タイルがどこかしらの一面に施されているようです。
照明は概ねダウンライトですが、半分ぐらいの区画はコーブ・コーニスといった間接照明が施されています。
吹き抜けや、ミサワの蔵がある区画は高天井(3m以上?)になっている所もあります。
むい家もエコカラットはキッチン背面に張ってあり、間接照明やブラケットライト等もついています。
これを見たところでは、ハイドア・ハイサッシを使っている点以外はむい家と共通するところが多く、もっと違う点があるかと思いきや、そうでもないですね。
しかし、タイル床、吹き抜けの壁一面タイル、オーシャンビューの大型窓なんかがある区画は高級感がすごい。
区画によってパターンが異なるし、その区画の価格もわからないので結論が難しい。
ただ、アイルズは価格相応の高級感があります。
わかりやすく言うなら、ハウスメーカーの展示場がそのまま家になっちゃった感じ。
水回り設備で比較
間取りから判断しますと、洗面台は幅900~1500位のタイプ、一部ダブルボウルの区画もあり。
お風呂は大型(1621の1.25坪)浴室乾燥機ミストサウナ付
水回りのない階層にも個別洗面あり。
トイレは別途手洗い器付き、タンクレス。
キッチンはペニンシュラかアイランドで、収納付きのカウンター仕様のようです。食洗器付き。
高級住宅だけあって、水回りは贅沢な作りになっていますね。
むい家と比較すると、
洗面台は幅900のタイプ
お風呂は中型(1717の1坪)浴室乾燥機ミストサウナ付
2Fに個別洗面なし
トイレは別途手洗い器付き、タンクレス風トイレ。
キッチンはI型カウンターで食洗器(フロントオープン)付。
まとめると、全体的にみてアイルズのほうが少しグレードが上という印象でした。
キッチンの仕様は画像だけではよくわからないので判断できませんでした。
そういえば、中古の物件のトイレには、むい家とまったく同じ手洗い器はついていてびっくりしました。センサー水栓+ウォルナットカラーというOPも同じだし笑
収納で比較
これも区画にもよると思いますが、あるパナホームの2区画を参考に計算してみます。
まずは1F収納だけで考えてみます。
1件目は0.75畳のSIC+靴箱、0.7畳のパントリー、リビングと個室用に1.5畳相当の収納でした。
2件目は1畳のSIC+靴箱、1畳のパントリー、リビングと個室用に2畳相当の収納です。
パナ、トヨタホームはメーターモジュールなので、本来1畳という数え方はできないのですが、だいたいで数えてみました。
加えて、ほとんどの区画はキッチンカウンターの裏が収納になっていました。
むい家は、0.75畳のSC、0.7畳のリビング収納、5畳のファミリークローゼットです。
こちらは1Fに個室がない分、ファミリークローゼットに割り振っているので、その分の収納も加味するとだいぶ有利ですね。
ただ、むい家はパントリーやキッチンカウンター裏の収納はありません。
1Fの収納力は、むい家が上だと思います。
2Fはざっと見た感じでは、アイルズのほうがむい家の2割増しの収納でした。
私の感想ですが、アイルズは40坪超のこれだけ大きい家なのですから、1Fの収納をもう少し充実してほしいなと思いました。
間取りで比較
これも区画や好みによると思いますがざっくり比較します。
玄関・ホール・洗面にゆとりがあるのは両者同様で、アイルズには1Fに別途個室があり、2Fが広いという点が主な違いでした。
リビングの広さはむい家が21畳なのに比べ、アイルズは23~30畳、平均的には26畳程度ありました。
むい家は3LDK+FCですが、アイルズは4LDKがほとんどのようです。
アイルズがおよそ42坪でむい家が33坪なので、もっと差が出るかと思いきや、リビングの大きさと個室一つ分ぐらいしか差がないように思えます。
個室一つ6畳が3坪、リビングの5畳の違いで2.5坪ですから、むい家の33坪+5.5坪で38.5坪。残りの3.5坪は、微妙に各箇所に分散されているといったところでしょうか。
パナ・トヨタホームはメーターモジュールなので、ぱっと見ではわからない階段や廊下などの大きさにも反映されていると思われます。尺モジュールの家は廊下が芯々910なのですが、メーターモジュールだと1000だったり1050だったりします。
雑にまとめると、家が広いぶんだけアイルズのほうがゆとりのある家。
むい家に住んでいる私からすると、33坪で必要な要素は満たしていると思うのでこれ以上はそんなに変わらないのではないかと思ってしまうのですが、リビングが超広いのは羨ましいですね。
それに、メーターモジュールだと階段や廊下が広いので、それが家のゆとりにひびいてくるんですよね。
省エネルギー設備(ZEH)で比較
アイルズのZEHについて調べてみました。
まず、全区画にHEMS(家のエネルギーを可視化する装置)を採用しているので、各エネルギーの消費をモニターすることができます。
グーグルマップの航空写真を参照したところ、アイルズは1期?の所だけ太陽光があり、それ以降の区画は太陽光は積んでいません。
理由はわかりませんが、今販売中の区画には付いていないようです。
エコワン(電気とガスのハイブリット給湯器)やエネファーム(ガスから電気を作る給湯器)がある区画もありますが、普通のエコジョーズ給湯器の区画もあります。
情報がないので、今販売中の区画にはおそらくついていないのでしょうか。
照明はおそらくすべてLEDでしょう。
間接照明はどうかわかりませんが、HEMSをつけるほどの家でLEDでないのは考えられません。
換気システムはどうでしょうか?
パナホームはピュアテックという2種換気を採用しているそうで、ミサワは不明です。
むい家は、太陽光なし、 ガス給湯暖房熱源機(エコジョーズ)、照明すべてLED、換気は第3種です。
HEMSはありません。ガスはリモコンで消費量をモニタでき、エアコンはリモコンに過去1か月間の電気消費量が表示されます。
比較すると・・・なんとも言えない感じですね。
アイルズはHEMSと換気システムが付いているのは良いとして、それ以外はイーブン。
その他の設備で比較
床暖房・電動シャッター・食器洗浄機などはどちらも付いています。
水回りの掃除しやすいとかそういった機能も、おそらく同等レベルかと思います。
玄関のタッチキーリモコンはどうでしょうね。むい家にはありますが、最近の家はどこもついているのかな?
アイルズは見たところ個別空調としてエアコン等が付いていることから、全館空調などは無いようですね。
両者どちらも個別空調です。
その他の設備はイーブンでした!
サポートで比較
参考にミサワをあげると、以下のような体制になっているようです。
新築から半年・1・2・5・10・15・20・25年目に無償定期点検を実施し、お住まいの状態をチェック。
仕上げ・付属部品は2年、設備は5年保証。
構造体・防水・白アリは30年保証、60年まで有償にて延長可能。
対するむい家の地元ビルダーは、無償定期点検はなし。
仕上げ・設備は2年(一部1年)
構造体・防水は10年で、品確法で定められている最低限のレベルとなっています。
これを見たところでは、サポートは大手ハウスメーカーのほうが大きく上をいっていますね。
保証内容もそうですが、ハウスメーカーは大きな看板を掲げている以上適当な仕事はできません。
それに比べて地元ビルダーは規模が大きくないため、しっかりしたサポートは期待できないと思っています。(相場より低価格だったため、サポートが弱い点については納得の上で買いました)
そもそも、ハウスメーカーで建てるメリットの一つが安心感ですから、そこが無かったら困りますね。
ただ、パナ・トヨタ・ミサワホームは経営統合することが決まっており、大手HMだからといって生涯安心かというとどうなのかなという所もあります。
親会社が傾くことはそうそうないとは思いますが。
まとめ
まとめると、
電車で東京駅へ行くと、片道20分~25分位アイルズのほうが早い。
学校へのアクセスはアイルズのほうが良い。また、商業施設が徒歩圏内にある。
周辺環境は、ネガティブ要素はそれほど差がないが、ポジティブ要素はアイルズのほうが良い。
耐震性能は耐震等級3相当のアイルズのほうが上。
断熱性能はそこまで差がない。
外壁・屋根はアイルズのほうが上。
外構の見た目はアイルズが上、実用的にはむい家も良い。
内観はアイルズが価格相応の高級感あり。ただ大きくは変わらない。
水回りはアイルズのほうが少し上。
収納はむい家のほうが上。
間取りは大きく変わらないが、アイルズが一部屋分多くリビングも平均5畳分大きい。
省エネルギー設備(ZEH)はそこまで変わらないが、HEMSと換気システム分アイルズのほうが上。
その他の設備(床暖房・電動シャッター等)は同じ程度。
サポートはアイルズのほうが大きく上。
という事でした。
この比較で良かったのかはわかりませんが、比べてみるとアイルズが多くの項目で優れているものの、同じぐらいか少し程度の違いの項目もあり、自分の家もそう悪いものではないという事がわかりました。
注文住宅を建てるとなるとグレードは色々なものがあるし、あれもやりたいこれもやりたいと、どこに力を入れていいのかわからなくなる時があります。
そこで、他の家でどんなものが使われているかを知ると、自分の建築プランも冷静になって見れるような気がします。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。